【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑440】夏場や年末になると、ユーチューブなどで公開されている面白動画や超常現象を捉えた動画をまとめて紹介するテレビ特番がよく放送される。中には見た目のインパクトがあまりに大きいため、何度も紹介される人気の動画もあるほどだ。
今回紹介する動画はかなり有名なので、見たことがある人も多いのではないだろうか。夜の町中をとらえた映像には、街灯に赤く照らし出された白壁のビルが捉えられている。だが、その外壁をよく見ると、脚の長いクモのような人のような奇妙な生物が這い回っているのだ。
その生物は何本も足を動かしてビルの壁をよじ登っていく。生物が張り付いているビルにも周囲の建物にも明かりが付いているため、人々が気づいてパニックにでもなりそうなものだが、そんな様子はない。
この動画は2013年10月に「エイリアン・ディスクロージャー・グループ」という英国のブログに掲載され、初めて注目を集めた。映像はロシアで撮影されたもので、「ビルを這っているのは巨大な昆虫型エイリアンではないか」と解説されている。
だが、皆さんもうすうすお気づきのとおり、この映像に映っている生物の信ぴょう性には疑問符が付く。まず、映像をよく見ると異常に大きな生物の影が映っていない。さらにカメラが異常に揺れており、生物がフレームに入る前から録画を開始するように設定されているという不自然さが挙げられている。
これらのことから、この動画は結局CGで合成されたフェイク動画ではないかと考えられている。また、この不気味な生物のインスパイア元については、海外の検証サイトがネット上で人気の怪人UMA「スレンダーマン」と、現実に生息している足の長いクモの動きからアイデアを得て生み出したたのではないかという仮説を唱えている。
インパクトは一級品なので、日本のみならず海外でもなかなかの人気を誇るこの動画。特番の多く放送される年末が近づいてきた現在、もしかしたら再び日本の地上波に登場するかもしれない。












