内川が涙をこらえ鷹ファンに退団明言「野球を辞める決心がつかなかった」

2020年11月01日 19時53分

最終戦セレモニーで退団を明言した内川

 今季限りでソフトバンクを退団する内川聖一内野手(38)が1日、ウエスタン・リーグ最終戦の阪神戦(タマスタ筑後)に「3番・一塁」で先発出場し、鷹でのラストゲームを終えた。

 チケットは完売。早朝から多くのファンが球場に詰めかけ、背番号1のユニホームや手作りボードを掲げた。3打席で安打こそ出なかったが、絶えず温かい拍手や歓声。3打席目に四球で出塁し代走を送られると、ヘルメットを脱ぎ一礼しながらベンチに下がった。

 試合後のセレモニーではファンに別れのあいさつ。「今日で僕は福岡ソフトバンクホークスのユニホームを着ることが最後になります」と自らの口で退団を明言した。

 2010年オフにFA移籍して10年。たくさんの思い出が浮かび、言葉に詰まり涙をこらえるシーンも…。

 今季はファームで42試合に出場、打率3割2分7厘、1本塁打、17打点。ウエスタン・リーグ首位打者を上回る打率をマークしながら一軍昇格はなし。

「地元・九州の球団で最後を迎えたいという思いでやってきた。残念ながらかなわない状況になってしまった。まだまだ勝負したいというよりも、今年は一打席も一軍でチャンスをもらえなかったこともあり、野球を辞めるということに決心がつかなかったというのが正直なところです」

 他球団での現役続行を決断した理由をこう明かした。

 鷹ファンからは最後まで尽きない歓声、来季の活躍へのエールや、感謝の声が飛び「僕自身が10年間ホークスでやったことをファンの皆さんが認めてくれた証しなのかな。素直にうれしい。また僕も新たな方向へ歩き出さないといけない。今日一日くらいはホークスで頑張った自分を認めてあげてもいいのかなと思う」。

 希代の安打製造機がホークスのユニホームを脱ぎ、新天地での再起を目指す。