パドレス傘下3Aエルパソに所属していた秋山翔吾外野手(34)の去就が再び騒がしくなってきた。
秋山は15日(日本時間16日)、パドレスを退団することが明らかになった。今季は3年契約の3年目だったレッズの40人枠を開幕直前に外れ、自由契約に。古巣の西武、ソフトバンクなどNPB球団からの本格調査を受けながら、帰国決断直前に電撃的にパドレスからオファーが舞い込み、5月中旬にエルパソに合流していた。
今回の退団はパドレスとの契約時にメジャー昇格期限としていた日程的な問題で、今後は再びフリーエージェント(FA)となり、まずは米球界からのオファーを待つという。秋山は、今後について「何週間も待って状況が大きく変わるとは思えない。まだ米国で戦いたい気持ちはある」と心境を口にしている。
しかし、秋山の置かれた状況は極めて厳しい。メジャーでは2シーズン通算142試合で打率2割2分4厘、本塁打なし、21打点。米球界関係者が「(34歳という)年齢的に彼には十分なチャンスが与えられた。代理人によほどのコネでもない限り、アメリカでのプレーは現実的ではない」というように、いよいよ〝それ以外の選択肢〟を考える時を迎えたようだ。
もちろん、そのポールポジションに立っているのは古巣の西武だろう。レッズを退団した4月の時点でも、秋山本人とのホットラインを持つ渡辺久信GM(56)は「5月に帰ってくるという話なので、会って話をする」と、いの一番に秋山獲得の姿勢を公表した。
その直後にパドレスから電撃的なオファーが入り、NPB復帰の流れが変わった時にも「本人的にも不完全燃焼だと思う。チャンスはすごくある。とにかくメジャーに上がってほしい」と異例のエールを送り、秋山本人の意思を支持する配慮を見せた。
秋山を〝栗山、中村世代の後の幹部候補〟と高く評価する渡辺GMは、焦らずまずは秋山の状況を見守る構え。この信頼関係から見ても、NPB復帰なら古巣・西武の可能性が極めて高い。
一方で栗原、上林の故障離脱で外野手補強を諦めていないソフトバンクも豊富な資金力をバックに秋山獲得に再エントリーする構えだ。強力過ぎる渡辺―秋山本人のホットラインをもし崩せるとしたら、西武の倍額~3倍の条件提示に2人の息子がいる秋山の家族に対する手厚いケアは必須条件かもしれない。
いずれにせよ、秋山が今度こそNPB復帰を決断した時にパ・リーグライバル2球団による仁義なき戦いが再開される。












