復調モードへ突入だ。パイレーツの筒香嘉智内野手(30)が9日(日本時間10日)、本拠地でのドジャース戦に「4番・一塁」で先発出場し、3打数2安打1打点。決勝打を含む今季4度目の複数安打をマークし、5―1で勝利を飾ったチームに大きく貢献した。

 この日は昨季最多勝のドジャース先発左腕・ウリアスを相手に巧みな打撃が光った。4回無死三塁の第2打席、外角低めのカーブをうまくとらえて右犠飛を放ち、チームに先制点をもたらせた。6回の第3打席も同じコースのカーブを振り抜き、左前打。さらに7回の第4打席では2番手・右腕ビッグフォードから93マイル(約150キロ)の直球を弾き返し、エンタイトルの左越え二塁打とした。

 開幕以降の4月は打率1割台と低迷し、大きく苦しんだ。だが5月は出場6試合で16打数5安打と3割台になっており、明らかに調子が上がりつつある。7日(同8日)の本拠地レッズ戦では待望の今季1号2ランを放ち、現地メディアも「これこそが、ヨシ・ツツゴウ」(地元紙『ピッツバーグ・ポストガゼット』)と報じるなど期待値も再び高まっている様子だ。

 試合後の筒香は現状について「バットの出方が良くなっている」と冷静にコメント。確かな手ごたえをつかみ、今後も打棒を爆発させる。