勢いは止まらない。カブスの鈴木誠也外野手(27)は14日(日本時間15日)のロッキーズ戦に「5番・右翼」で先発出場し、4打数1安打1打点。チームも5―2で快勝し、勝利に貢献した。

 2点をもぎ取った初回に一死三塁の好機で第1打席を迎えると、相手左腕フリーランドの投じた4球目のスライダーをとらえて左中間へ適時二塁打。これで開幕から6試合連続安打とし、5試合連続で叩き出した打点も10にまで伸ばした。

 今季10打点はピート・アロンソ(メッツ)と並んでリーグトップタイ。3本塁打もノーラン・アレナド(カージナルス)と並んでトップとなっており、ナ・リーグでは14日現在で堂々の打撃2冠に輝いている。

 3回の第2打席は遊ゴロも敵失で出塁。6回の第3打席は二飛、8回の第4打席は空振り三振だった。打率は3割6分7厘、OPS(出塁率+長打率)も1・375にまで引き上げている。

 それでも試合後は1安打にとどまったことで「悔しいけど日々勉強。いろんなことを感じながらやっているので、次の試合で生かせればいい。本当にみんなに助けてもらってばかり」と謙虚な言葉に終始した。
 
 その一方で、米メディアは移籍早々からMLBにアジャスト(順応)する鈴木へ賛辞を送り続けている。この日の試合後も地元メディア「NBCスポーツシカゴ」(電子版)が「カブスのセイヤ・スズキがまたもやRBI(打点)を決め、チームもロッキーズを5―2で下す」と題し、大々的に速報記事を掲載。セイヤフィーバーが地元シカゴを中心に米国の地で吹き荒れている。