【カリフォルニア州ロサンゼルス5日(日本時間6日)発】ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す大谷翔平投手(23)の移籍交渉が始まった。4日(同5日)はロサンゼルスでジャイアンツとドジャースが面談した。NBCスポーツ(電子版)は「ジャイアンツは大谷と面会した最初のファイナリストの一つ」と速報。

「ジャイアンツはフロントオフィスのほとんどをロサンゼルスに派遣、また、ボウチー監督、(捕手の)ポージー(捕手)も同席。監督によれば、ジャイアンツの売りは大谷を先発トップで使い、300~400打席のパートタイムで外野手をしてもらう計画だということだ」と詳細を明かした。

 また、ドジャースの公式サイトは「ドジャースも大谷と月曜日に面会」と報道。「7球団のうち、ドジャースだけがすぐにワールドシリーズ級のチームでプレーする機会を与えられるが、大谷が何を考えているかわからないため、果たしてそれが良いか悪いか誰もわからない」と伝えた。

 さらにドジャース入りした場合、「日本人トレーナーの中島陽介がいて、球団遠征ディレクターのスコット・アカサキと広報の杉浦大輔はどちらも日本語を話すし、日本人の母を持ち沖縄生まれの監督ロバーツがいる」と、フォロー体制に自信を見せている。

 ドジャースは花巻東高時代の2012年に面談した球団の一つであり、すでに17年シーズンで6人ローテーションを行った実績もあることから、米メディアでは「ベストマッチ」とする声もある。一方、「パドレス有力」説も。12年当時、ドジャースで交渉の中心を担っていたホワイト氏と興梠氏は現在、パドレスの球団幹部で、レンジャーズでGMとして関わったプレラー氏はGMだ。

 短期決着も予想される争奪戦。5日はレンジャーズ、マリナーズが面談した。