「モア」は史上最も背の高い鳥として知られており、そのなかでも巨大な「ジャイアントモア」はダチョウよりもはるかに大きく、約3〜4メートルの身長があったとされる。
モアはダチョウ目モア科に属し、今では絶滅してしまった。しかし、世界中の鳥類の中で最高身長であることには異論がないだろう。
モア科の鳥は足には鋭い爪がついているものの人を襲うことはなかったとされ、強靭な足腰はもっぱら走るためだけに使われたという。哺乳類が生息していなかったニュージーランド島で独自の進化を遂げており、この島では繁栄していたことが想像できる。
しかし、モアは空を飛べない鳥だということもあり、マオリ族の狩猟によって絶滅したと言われている。あまりの巨躯であったことが絶滅の理由だったのは少し悲しい。そもそもマオリ族がニュージーランドに上陸するまでは、ハルパゴルニスワシ(翼を広げた長さが3メートル以上にもなる巨大なワシ)以外に天敵はいないとされ、草食だった点から考えても性格はおとなしかったのではないだろうか。
温和とはいっても強靭な脚を持つため、敵から攻撃を受けた時には強力な蹴りをお見舞いした。また、動きだしは鈍いものの、そんな脚で地面を蹴り上げるので、時速50キロメートルで走ることもできたのだ。
残された骨の太さなどは鳥のものとは考えられないほどだったため、「恐竜」の名付け親でもある考古学者のリチャード・オーウェンはモアを「恐鳥」と名付けた。
モアの狩猟方法は人を攻撃してこないため、近づいて脚に攻撃して地面に倒すやり方と、石を飲む習性を利用して焼け石を飲ませるやり方があった。
ジャイアントモアは1500年代より前に絶滅したとされ、モア科の絶滅は1700年代末〜1800年代の中ごろとされており、学者がニュージーランドに行って詳細な資料を残すには時間が足りなかったと言われている。
しかし、そんなモアには原住民と並んでいたり、狩りの様子を収めた写真が存在している。絶滅時期を考えると、これらの写真の信ぴょう性は低いと見られているが、モアは小さい個体も含めると現代に至るまで目撃証言が残っている。そのため、いまだ生存説が多く唱えられている動物の一種でもある。
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