米国中西部に位置するネブラスカ州の州名はネーティブアメリカンであるオトー族の言葉に由来して「静水」を意味すると言われている。
その静水が指すのはプラット川で、乾燥した地域を流れるこの川は他の川と比べると流量が少ないのが特徴的である。
「平らな水」というニュアンスの「ネブラスカ」は、フランス人の探検によって「平ら」を意味する「プラット」となったのである。
このプラット川は水鳥が立ち寄る場所となっていることから分かる通り、オアシスのようなもので、西方への開拓に大きな価値があり、開拓者とネーティブアメリカンの交易でも重要なものとなった。
このようにプラット川を中心に、いくつものネーティブアメリカンの部族が住んでいたのが、ネブラスカ州なのである。
そして、州の北西部にあるアルカリ湖付近でネーティブアメリカンの伝承上の生物として記録されていたのが、「アルカリレイクモンスター」である。
この怪物が伝承上の存在ではなく、未確認生物として知られるようになったのは1923年のことだった。
きっかけは、その2年前の21年。体長12メートルほどで灰色がかった褐色の皮膚をした、目と鼻の間に角を持ったワニのような怪物が目撃され、翌22年に地元紙に掲載された。
23年になると、J・A・ジョンソンという男性が湖のほとりでキャンプをしていたところ、同様の生物を2人の友人と目撃する。それを別の地元紙で紹介されて広まっていったとされている。その後も40人以上の目撃者がいたらしいのだ。
クジラの潮のように水しぶきを上げながら水中に戻っていったという目撃談もあり、目をくらませて逃げるような性質も持っているのかもしれない。何しろ当時の目撃情報しかなく、その存在は今もって謎が多い。
ネーティブアメリカンは古くからこの生物の存在を確認しているが、そこに尾ひれをつけて語ったものという見方が現在では主流である。
伝承上の記述は現実にあったものを暗示するかのように書かれていることもあり、その調査は確かに必要なものである。しかし、アルカリレイクモンスターは近年、新たな発見などがないままである。












