オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第220回は「ハッスル爺さん」だ。
兵庫県の六甲山に出る妖怪である。この妖怪は、リヤカーを引きながら走り回り、自動車さえも追い抜くほどの高速移動が可能だという。一説には、リヤカーを引きながらドリフト走行するともいわれている。
現代の子供たちは、リヤカーを見たことはないだろう。昔のゴジラ映画などを見ていると、リヤカーに家財道具や子供を乗せて逃げている人たちが時々出てくる。もはや、リヤカーそのものが幻のアイテムとなってしまったのかもしれない。
そもそも六甲山といえば、妖怪が頻出するエリアである。最も有名なのは、顔が牛で体が女の「牛女」だろう。戦争中に生まれた牛女は、座敷牢で幽閉されていたが、火事の際に逃げ出し、人間社会への復讐を狙っているそうだ。
他にも、六甲山は不思議スポットが点在する場所である。地下にはUFOの基地があるといわれている。また、謎の超古代文明「カタカムナ文明」というものが存在したといううわさがある。
もともと六甲山を中心としたエリアは陰陽道が盛んであった。芦屋道満や安倍晴明に関する史跡も残されている。つまり、マジカルな魔法文化が強く残る地域であったのだ。












