2004年6月に米国・ジョージア州で射殺されたイノブタの画像は、インターネット上で公開されると世界中を騒がせた。それもそのはず、人間の身長の倍はあろうかというほどの大きさだったからだ。
最初はインターネット上にあまたあるインチキ画像のように、合成されたものではないかと疑う者も多かったが、画像をパッと見た限りでは加工されたような痕跡はなかった。何よりも大きさがリアルで、ネタとして仕込まれた様子がなかったのである。
「ホグジラ」という名前は「HOG(ホッグ=ブタ)」と、言わずと知れた怪獣の第一人者である「GODZILLA(ゴジラ)」の合成により作られた。あまりに巨大で怪獣のようなサマは、世界に広がった「ゴジラ」の名前を冠するほどのインパクトがあった。
このホグジラを射殺したのは、農園の狩猟ガイドであるクリス・グリフィン氏。遭遇するや否や突進してきたので、猟銃で射殺するほかなかったのだ。最初は何なのか分からなかったが、射殺後、巨大なイノブタだったことが判明した。
保管するにも食べるにも困るため、農園主と相談して焼却処分をして埋葬に至ったのだが、記念に撮影した画像をブログで公開したところ、話題となった運びである。
前述の通り、インチキ画像ではないかという声も多く、同年11月にはドキュメンタリー番組専門チャンネルとして名高い「ナショナル ジオグラフィック チャンネル」によって調査が行われた。
専門家が遺体を掘り起こして調べてみた結果、体長は2・4メートル、体重も推定360キロ、牙は10センチ以上ある、本物の巨大生物だということが判明した。農園主は「もっと大きかった」(体長3・7メートル、体重500キロ、牙23センチ)と異議を唱えたようだが、これでも大きいことには変わりはない。
06年にはオーストラリアで、07年にはジョージア州の隣のアラバマ州でもホグジラが発見、捕獲などされた。
このホグジラの正体であるが、DNA鑑定の結果、ブタとイノシシの混血種ではないかといわれている。家畜のブタが豚舎を逃げ出し、野生化。そして、野生のイノシシと交配したために生まれた可能性が高い。また、ハッキリとはしていないが、栄養豊富な人工の配合飼料を食べていたために巨大化したとの説もある。
野生のイノシシが分布し、豚が養殖されている国ではホグジラが生まれる可能性は低くないのだ。












