血糖値は糖尿病予備軍が多い中高年の話題によく上る。検査後には「数値を下げるには」とか「効果のあるサプリは」などと話し合ったり…。そんな中、最近は食後血糖値を抑える、聞き慣れない野菜由来成分が注目されている。ピニトール、アイスプラントってナンだ!?
血糖値は血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことだ。血糖値が高い状態が続くと全身の血管がダメージを受けてしまう。血管が老化して動脈硬化を起こしたり、さらに進行して代表的な生活習慣病である2型糖尿病に至ったりするのだが、今、血糖値の調整機能があることが報告されたピニトールという成分が話題になっている。
「ピニトールは、アイスプラントという植物由来の成分で、松や豆類に含まれるmyo―イノシトールの光学異性体であるchiro―イノシトールのメチルエステル化合物です」
こう説明するのは、日本アドバンストアグリ(滋賀県野洲市)の「アグリ生活」担当・山本将嗣氏である。同社が発売する「グラシトールプレミアム」は、ピニトールを日本で初めて配合した機能性表示食品で、食後の血糖値の上昇をおだやかにする機能があるという。
山本氏が話すアイスプラントは「ツブリナ」とも呼ばれる南アフリカ原産のザクロソウ科の一年草である。プチプチとした触感がする新しい野菜として人気だ。その茎部に血糖値を調整する効果があるピニトールを豊富に含んでいるほか、「βカロテン」「ビタミンK」「プロリン」なども含んでいる。βカロテンは抗酸化物質でアンチエイジング効果アリ。ビタミンKは血液を正常に凝固させる。プロリンは重要アミノ酸の一つで天然保湿成分とされている。アイスプラントは機能性成分の宝庫なのだ。
血糖値を抑えるサプリは他社からも発売されているが、多くは難消化性デキストリンなどによって小腸からの糖の吸収を抑制する仕組みだ。一方ピニトールは機能が大きく異なり、食事と一緒に摂取すると糖を積極的に筋肉に送り食後血糖値の上昇を抑える機能がある。
食事をすると一時的に血糖値が上昇するのはご存じの通り。食事で摂取されたブドウ糖は、腸で吸収されて血液中に移行し、インスリンの働きによって肝臓や筋肉などの組織に取り込まれ、エネルギーとして利用されていく。食後高血糖は、糖尿病や糖尿病予備軍をチェックする重要な指標なのだ。
ピニトールの特長である食後血糖値の上昇を抑える機能は糖尿病発症予防効果があるだけでなく、13週間の連続摂取で2型糖尿病患者の血糖値が改善したと順天堂大学の研究チームが論文報告している。この論文でピニトールを機能性関与成分とする試験食品として使われたのが同社の「グラシトールプレミアム」だ。
ちなみに、原料のアイスプラントは同社の植物工場で栽培されている。「植物工場は、光や温度、湿度、養分など植物の生育環境を施設内でコントロールして栽培を行うことによって、季節や天候に左右されずに清潔な無農薬野菜を生産しています」(山本)。同社は植物工場とそこから生まれる植物、さらには植物成分を活用した健康食品を提供するアグリ(農業)ベンチャーなのだ。「グラシトールプレミアム」は自社サイトで販売している。
血糖値を下げる食品としては、カカオ成分の高いチョコレートや大豆、ヨーグルトが一般的だ。血糖値が高めで気になる方は一度ピニトールも試してみてもいいかもしれない。












