【石原結實 病気を吹き飛ばす食図鑑】一口にミカンと言っても、温州ミカン、夏ミカン、ハッサク、ダイダイ、ユズ、イヨカン、サンフルーツ、ポンカン、セミノール、レモンなどがある。昔は「柑」や「橘」とよばれたため、今でも総称して「柑橘類」と言う。
含有成分のクエン酸は、胃酸の分泌を促し、アペタイザー(食欲増進)の役を果たす。
ビタミンCは白血球の力を強くして免疫力を増強し、風邪、気管支炎…等々の感染症の予防・改善に奏効するが、ビタミンPと協同して血管の老化や出血を防ぐ。
オレンジ色の色素成分「β―クリプトキサンチン」や白いワタと筋に含まれる「オーラプテン」に強力な発ガン抑制効果があることが解明されている。
食物繊維の「ペクチン」は便秘を改善し、血中コレステロールの低下作用を発揮するが、ミカンの袋に多く含まれているため、袋ごと食べるとよい。
<民間療法>
①風邪、インフルエンザ…ミカンを丸ごと網にのせて黒くなるまで弱火で焼き、そのまましぼって茶碗に入れ、熱い果汁を飲むか、ショウガ汁を10~20滴加えて飲む。
②咳、風邪、胃の不調…果皮を細かく刻んでザルに広げ、約1週間乾燥(天日干なら尚よい)させたものが陳皮(漢方の生薬名)。陳皮5グラムとショウガ5グラムと水コップ3杯(約500cc)を鍋に入れ、煎じたものにハチミツを入れて1日2~3回飲む。
③冷え性、神経痛、リウマチ…ミカンの皮5個分を布袋に入れて湯船に浸け、風呂を沸かして入浴する。
◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は「水分の摂りすぎが病気をつくる 日本人が知らない『水毒』の恐怖!」(ビジネス社)。












