【アナハイム1日(日本時間2日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(23)はオリオールズ戦に「5番・DH」で先発メンバーに名を連ねた。左足首を捻挫した4月27日(同28日)以来、3試合ぶりの出場だ。

 その大谷に対して2002年からエンゼルス戦のラジオ中継(AM830 KLAA)で実況を担当しているテリー・スミスさんは初めて見た際に「ゲーム・チェンジャーですね」という第一印象を持った。ゲーム・チェンジャーは、試合の流れを変える一振り、一球、プレーなど、チームの勝利や、チームにポジティブなインパクトを与えることが多い選手のことだ。

 同時にスミスさんは24年前、やはり放送ブースから見たある選手を思い出した。ヤンキース一筋で20年間プレーし、14年に現役引退したデレク・ジーター氏(43=現マーリンズCEO)だ。歴代6位の通算3465安打をマークし、資格1年目での米野球殿堂入りは確実と見られている。

 1994年、当時20歳だったジーター氏は、ヤンキース傘下1A、2A、3Aで計138試合、617打席に立ち、打率3割4分4厘をマーク。そのうち3Aでは35試合、151打席に立ち(打率3割4分9厘)、翌95年にメジャー初昇格を果たすと翌96年から遊撃手のレギュラーを獲得。一気にスーパースターの階段を駆け上がった。

 83年から01年までの19シーズン、3Aコロンバス・クリッパーズの専属実況アナを務めたスミスさんはこう振り返る。

「私は当初、彼のことを『ジェッター』と読んでいました(笑い)。正直な話、そうとしか読めなかったのですが、しばらく、スコアシートに手書きで『JEETER』と記していました。しかしながら、当時の彼は、(マイナーのインターナショナル)リーグで、おそらく最年少だったのですが、スペシャルな選手になる雰囲気、予感が漂っていました。彼は間違いない、と、そう思いました」

 キャンプ中のオープン戦も実況してきたスミスさんは大谷について「時期尚早だが、現時点で言えるのはアメージングだということですね。今、健康に関する懸念が2つほどありますが、大リーガーとして長いシーズンをプレーし続けるにはどうすればいいのか、彼は日々学んでいるのだと思います。ジーターとショウヘイの2人に共通することがあります。彼らはゲーム・チェンジャーだということです。彼も間違いないと、そう思っています」