大阪府警富田林署から勾留中の無職・樋田淳也容疑者(30)が逃走した事件で、府警は約3000人態勢で行方を追っているが、10日以上たってもいまだ逮捕には至っていない。

 樋田容疑者は逃走翌日の13日から、盗んだ自転車やバイクで府内を北上。同日から15日にかけて、羽曳野市や大阪市内南部ではひったくり事件が相次いで発生した。同容疑者が関与したとみられるが、その後、新たなひったくりの発表はなく、鳴りを潜めた形になっている。

 大阪市内南部の住民は「20日に(大阪市と東大阪市、八尾市にまたがる)久宝寺緑地で目撃されたみたいで、パトカー3台が聞き込みに回ってた」と話すが、実際に同容疑者がいたのかは不明だ。

 そんな中、樋田容疑者が女装して逃げている可能性が21日、一部で報じられた。同容疑者は以前から、知人に会う際に女装や化粧をしていたことがあり、府警もこれを把握しているという。

 女装して逃走といえば本紙既報のように、英国人女性を殺害し、2年半に及ぶ逃走劇を繰り広げた市橋達也受刑者の例が有名。化粧し、髪の毛が長い“女装バージョン”の指名手配書が話題になったことがある。

 元大阪府警刑事で防犯コンサルタントの中島正純氏は「(女装したとしても)体形は変えられない。公開されている動画を見ても、歩き方は男性のもの。普通であれば帽子をかぶって、マスクやだてメガネを使う。もし女装したのなら逆に目立ちますし、警察官は一発で見抜きますよ」と女装での逃走は逆効果だと指摘する。

 また、ひったくりが収まっていることについては「全てが同一犯かは分からない」とした上で「ある程度の金を得たのでジッとしているか、もしくは、警察の包囲網がきつくなってきたので、外に出たくても出られない可能性がある」と2通りの見解を示した。