【ズームアップ甲子園(第15日)】第100回全国高校野球選手権大会は20日、甲子園で準決勝2試合が行われ、第1試合では2011年以来の優勝を目指していた日大三(西東京)が、金足農(秋田)に1―2で敗れた。2点を先行された日大三は8回に粘りを見せたが、あと一本が出なかった。

 日大三の小倉全由監督(61)は「食らいついたけど、そんなに甘くはなかった」としながら「選手たちはよくやってくれた。選手たちが甲子園に連れてきてくれた」とナインに感謝した。

 感謝しているのはナインも同じだ。小倉監督はナインから「お父さんみたい」と慕われている。指揮官は部員らとともに寮で寝泊まり。野球だけでなく私生活でも面倒を見ている。「厳しくて、でも優しくて、この人についていこうと思えた」と部員らは口々に言う。

 ナインらにとって楽しみなのが寮の風呂。小倉監督も同じ風呂に入る。「一緒になったときは監督の背中を流します。選手の間で『俺が行く』と競争になることもあります。背中流しの最中に監督と話せるのがうれしいんです」(あるナイン)

 甲子園中の宿舎は大浴場がなかったので、背中流しはできていない。3年生は例年だと地方大会で負けると即日退寮していた。今年は9月の国体出場が決まっているので退寮時期は不明だが、3年生にとって背中を流す機会は、あとわずかだ。

 途中出場した柳沢(3年)は「背中流しする機会があれば絶対に行きます。3年生みんながやりたがったら、みんなで流します。監督の背中が赤くなるまでやります」と宣言した。