昔から、ガムを引き抜こうとするとパチンと指を挟まれるというたぐいのイタズラグッズはあった。そのバリエーションとしていろいろと売られているのが、電流が走ってビリビリしびれるタイプのものだ。電卓タイプやペンタイプなどがあり、この「びりびりタバコ」(発売元・大創産業、220円)もその一種。「1本いかが?」と勧められたたばこをうっかりつかむと、ビリッとくる、というやつである。

 要するにただそれだけのグッズなのだが、あえてここに取り上げるのには理由がある。このたばこタイプは、ペンや電卓と違って、イタズラ成功率が異常に低いのではないかということだ。

 ペンも電卓も、机の上に出しておけば知らぬ間に誰かが使おうとして引っ掛かってくれるかもしれない。だが、このたばこは仕掛けの構造上、自分が手に持って直接相手に勧める必要がある。ここでまず相手に警戒心を抱かせてしまう。

 それ以前に仕掛ける対象は喫煙者でなければ話にならない。そしてたいていの喫煙者は自分が吸う銘柄以外には手を出さない。喫煙者が減っている昨今、もうすでにハードルは高くなっている。また成功したとしても、相手が上司だったら怒らせてはまずいし、イマドキの部下ならパワハラだと訴えられかねない。

 条件を整理すると、銘柄には全くこだわらない喫煙者で、イタズラを仕掛けても笑って済ませられる心の広い同僚や友人、ということになる。アナタの周囲にはそんな“標的”がいるだろうか? 残念ながらワタクシにはおりません…。