開幕から10戦未勝利という長く苦しいトンネルを抜け、チームは着実に前進している――。明治安田J1リーグ第12節(24日、味スタ)、東京Vは福岡を3―1で下し、今季リーグ初白星を手にした。

 背番号10の主将・MF森田晃樹は試合後の取材で、ゲーム終了の笛が鳴った瞬間の気持ちを「初めての勝ちだったのでうれしかったし、勝てた安心感もあった」と吐露。「とりあえず勝つのが一番」と笑みをこぼした。

 相馬直樹監督就任後は2連敗、引き分け、そして今節の勝利と、チーム状態は確実に上向きつつある。生え抜きのバンディエラは「最初の方は落とし込みの意味もあって、ボールを前に前にというのが多かったが、ここ最近は自分たちでボールを握りながら、いい形で敵陣で仕掛ける回数が増えてきている。失点はあるが守備も整理されてきて、良い形でやれている」と戦術の浸透を実感している。

 続けて「個人的にはまだまだだけど、ここ2試合はベンチ組が流れを変えてるのもあって、チーム全体としては良い流れかなと思う」と手応えをにじませた。

 この日アシストを記録したほか、ゴールライン上でのスライディングクリアでチームの危機を救うなど、攻守にわたって躍動したDF溝口修平は、開幕からここまでの歩みを「必要な期間ではあった。なるべくして勝てていなかったところからやるべきことをやって、そしてようやく結果がついてきた」と振り返った。

 待望の初勝利に関しては「やったなという思いはある」と喜びをのぞかせつつ「サポーターの方々を本当に待たせてしまったし、これをベースに勝ち点を積み重ねたい。自分の目指すところはもっと上」と先の戦いを見据えた。