テニスの木下グループ・ジャパンオープン第4日(1日、東京・有明コロシアム)、今季限りでの引退を表明している錦織圭(36=ユニクロ)が、男子シングルスで世界ランキング8位のフランシス・ティアフォー(米国)に4―6、4―6のストレートで敗れ、現役最後の公式戦を終えた。
第1セットは立ち上がりの第1ゲームでいきなりブレークを許す苦しい発進。第4ゲームにジャックナイフでのリターンエースなどで追いつくも、再びサービスゲームを破られてこのセットを落とす。
続く第2セットも第3ゲームを奪われ劣勢を強いられた。第9ゲームには圧巻の4連続ポイントで意地を見せたものの、反撃もここまで。最後はティアフォーに鮮やかなドロップボレーを沈められ、錦織は深くうつむいた。
試合終了直後、コート上で涙を拭う錦織のもとに、元プロテニス選手の松岡修造氏が駆けつけた。続いて添田豪氏、杉山愛氏、伊達公子氏、国枝慎吾氏ら日本テニス界のレジェンドたちが次々とサプライズで姿を現し、惜別と敬意の花束を手渡した。
セレモニーでマイクを握った錦織は「全く試合が終わるまでこんなに泣くと思っていなかった。5歳からテニスを始めて、積み上げてきた30年がここで終わっちゃう、本気でプレーすることがなくなる喪失感が押し寄せてきた。悲しさが大きい。今日の試合も頑張ったけど理想のプレーとはほど遠い中で、復帰して半年間、頑張って惜しいところまでは戻ってこれた。悔しいけど、やり切った思いはあるので満足はしている」と赤裸々な胸の内を吐露した。
スタンドから注がれる温かい感謝の声に対しては「本当に負けず嫌いで、もうちょっと見せたかった、それしかない。やっぱどこかねじが外れているんでしょうね」と苦笑い。「でもこの負けず嫌いが最後までなくならなくてよかった」と万感を込めて口にした。
今後については「ここからさらに日本のテニスが強くなっていけるように、どこかでサポートしたい」と語り、万雷の拍手が降り注ぐ中、長く競技人生を過ごしたコートに別れを告げた。












