女王の前に屈した。愛知・名古屋アジア大会バドミントン女子シングルス決勝(29日、一宮市総合体育館)、日本のエース・山口茜(再春館製薬所)は世界ランキング1位のアン・セヨン(韓国)に0―2で敗れて銀メダル。同種目の日本勢28年ぶりの金メダルには惜しくも届かなかった。

 決勝前の通算成績は15勝22敗。負け越している難敵との一戦は、第1ゲームの序盤から山口が連続得点でリードする。しかし、アン・セヨンも反撃。一進一退の攻防で後半を迎えたが、突き放された。第2ゲームは序盤から競り合うも、中盤以降は苦しい展開を強いられた。試合後には「最後に負けてしまったので悔しい気持ちもあるが、日本代表として最後まで戦えたことはうれしく思う。とても充実した経験だった」と振り返った。

 山口とアン・セヨンの激闘を韓国メディアも速報で報道。「マイデイリー」は「やはりバドミントンの女王アン・セヨンは格が違った」と伝え「SPORTV NEWS」は「アン・セヨンはこれまで誰も成し遂げられなかった歴史を刻んだ。それはアジア大会2連覇だ。世界ランキング1位というタイトルにふさわしい圧倒的なパフォーマンスはおまけのようなものだった。これに対し、日本のメディアも舌を巻いた」とつづった。

 アン・セヨンに敗れた山口だが、今後に向けては「この悔しさを忘れず、成長を目指して努力し続けたい。日々、そして大会ごとに最善を尽くすことが、今の自分に最も合っているし、重要なことだと信じている」と決意表明。女王の壁を崩すべく、これからも走り続ける。