阪神は21日のDeNA戦(甲子園)に3―2でサヨナラ勝利。2連勝で優勝マジックを「10」に減らした。

 延長11回一死から大山の17号サヨナラソロが飛び出し、4時間20分に及ぶロングゲームに終止符が打たれた。

 劇的な幕切れを呼び込んだのは、投手陣の〝総力戦〟だった。先発ルーカスは2回2/3を投げて2安打1失点で降板となったが、後を継いだリリーフ陣が計1失点と踏ん張った。

 最大のヤマ場は2―2で迎えた8回だった。及川が無死二、三塁の大ピンチを招いたが、蝦名を初球で三ゴロに仕留めると、続く古市のスクイズ失敗で二死を奪取。最後は遊ゴロに打ち取り、絶体絶命の窮地を脱した。

 さらに守護神として君臨する工藤も9回、延長10回の2イニングを無失点に抑える力投。回またぎとなった延長10回にも160キロを超える剛速球を投げ込むなど、チームの勝利のために必死で腕を振った。

 藤川球児監督(46)は「あれだけリリーフの投手を使うと、必ずゲームを良い形で終わらせなければ、意味合いが全く変わりますので、そういう意味でも報われましたね。本当に良かったと思います」とうなずいた。

 工藤の回またぎについても「昨年の秋季キャンプあたりからやっていますので、準備があってのこと。それが選手教育や選手育成の一つでもありますから」と説明。「投手コーチ含めて、球団がしっかり育成すると、こういうふうに選手が輝いてくれるというところですから」と目を細めた。

 前日の20日には才木が7回無失点と好投し、救援陣の負担を軽減。この日の積極的な継投策につながったことにも、指揮官は「長いイニングを投げてくれる、そして勝ち星を取れることで突っ込みやすくなりますからね。そういう良いチームワークが出ましたね」と納得の表情を浮かべた。

 巨人とのしびれる優勝争いを繰り広げる中で、チーム一丸となって価値のある1勝をつかんだ。