Mリーグをもっと楽しむ方法
――小林さんオススメのMリーグエンジョイ法はありますか?
「やはり視聴者の皆さんには、高い手をアガったとか、当たり牌を止めた、こんな手を作り上げたといった目に見える結果を楽しんでいただくのが一番だと思います。ただMリーグも9年目になるので、目の肥えてきた視聴者さんも増えてきたと思うんです。そういう方には、結果に直結しなかった打牌判断にも注目してほしいなと思います。ある選手が『あれ? なんで?』といった打牌選択をして結果が伴わなかった時、なぜこの選手はその選択をしたのだろうか。もしかしたらこんな思考があったんじゃないかといったように想像力を膨らませながら見てもらえると、その選手をより深く知ることができると思います。また対局を見ていて解説者が何を言っているのかということもすべて理解できるようになると、よりMリーグを楽しめると思います。私も責任重大ですね」
――最近はMリーガーに関する麻雀データも簡単にチェックできるようになりました。どのように見たらいいでしょう
「分かりやすいデータと言えばアガリ率、放銃率、副露率、リーチ率、平均打点といったところです。でもこれらの数字は高ければいいというものではなくて、個性の一種なんです。個性を大事にしながら勝つためにスタイルを模索してる中で出た結果なので、単に数字だけ見て『すごいな』ではなく、『平均打点は低いのにアガリ率は高いスタイルなのか』といったように選手の個性の一環として見ると、各選手の特徴をより深く知ることができますよ」
新加入選手MEMO
フェニックスからドラフト指名された佐野ひなこ(最高位戦日本プロ麻雀協会)はグラドル・タレントとしても活躍中。選手兼監督の茅森早香は「Mリーグやセガサミーフェニックス、さらに麻雀をいろいろな方に伝えていける発信力がある方だと思います」と期待している。
サクラナイツの尻無濱航(しりなしはま・わたる=日本プロ麻雀協会)は業界屈指のイケメンで、雀力も折り紙付きだが、そのキャラクターを評価された。サクラナイツの森井監督は「持ち前の明るさとエネルギーでチームに新たな推進力をもたらしてくれる存在だと考えています。チームの雰囲気をより良い方向へ導き、サクラナイツをさらに前進させてくれると確信しています」。
Piratesの朝倉康心(最高位戦日本プロ麻雀協会)はかつて所属していたチームへの復帰となる。2021―22シーズンをもって同チームを契約満了となったが、「心技体が揃えばMVPだって狙える選手だということを疑ったことはありません。この4年間で朝倉選手の『心』が整ったと判断し、今回の再指名を決断いたしました」と木下監督。小林の契約満了により、チーム創設時の選手がいなくなることを悲しむ声も出ていたが、朝倉が戻ってきたことで結果的に〝オリジナルメンバー不在〟の状況も避けられた形だ。
☆こばやし・ごう 1976年2月12日、東京都生まれ。AB型。麻将連合所属。獲得タイトルは第3・7・9・19期将王、第1・2期天鳳名人位、RTDリーグ2018他多数。Mリーグでは、2018年にU―NEXT Piratesからドラフト1位指名され、以降8年間、チームキャプテンとして2019―20シーズン、2023―24シーズンと2度のリーグ優勝に貢献。著書に「コバゴー式〝パッと見でわかる〟麻雀多面待ち特訓ドリル」「常識を疑え!小林剛の麻雀新セオリー」など。なお、新シーズンからは本紙でもコラムを執筆予定。
Mリーグの基本情報をおさらい
【Mリーグとは】2018年に発足。麻雀の普及と競技化、健全化を図り、麻雀自体の社会的地位の向上及び認知の拡大、新たなファンの獲得を目指すとともに、老若男女が安全に楽しめる高度な頭脳スポーツとしての麻雀を追求している。
代表理事(チェアマン)は藤田晋サイバーエージェント社長、最高顧問は川淵三郎氏。ルールは東南戦で「一発・裏ドラ・赤ドラあり」。優勝賞金は7000万円。各チーム4人、男女混成の10チームで争う(全40人)。来年3月上旬まで、レギュラーシーズン各チーム120試合(全300試合)を行い、その後、上位6チームがセミファイナルシリーズへ(各チーム20試合、全30試合)。さらに上位4チームがファイナルシリーズへ進み、16試合を戦い、優勝チームを決める。なお、9月21日から12月25日までは2卓同時開催方式。














