MF佐藤龍之介(19)が、日本サッカー界の未来を背負って今夏に加入したスペイン1部の名門バレンシアでの挑戦をスタートさせている。
J1FC東京の下部組織で育った佐藤は、16歳でプロ契約。昨季は武者修行先のJ1岡山でブレークし、A代表にも抜てきされた。帰還した今年前半の百年構想リーグで存在感を発揮すると、10代の選手としては異例となる、いきなりの欧州5大リーグ移籍を勝ち取った。開幕から3試合連続スタメン出場し、4戦すべてでプレーしている。
チームは苦しい滑り出し(1分け3敗)となったが、立て直しの主役となれるか否かで今後の評価は変わってくるだろう。そんな状況に目を光らせているのが、元日本代表MF前園真聖氏(52=本紙評論家)だ。
「10代のうちにJリーグで結果を出して欧州へ行く流れは非常に良いですね。しかもバレンシアというスペインの中でも上の方のクラブ。そこでどれくらいやれるかは一つの基準になります。彼が活躍していくことで、日本のレベルも上がるだろうし、世界からの(若手日本人選手の)注目度も、より上がると思うので気になっています」
Jリーグから欧州へ挑戦する選手が増え、欧州組の若年化が進んでいるとはいえ、20歳以下の選手がいきなり5大リーグの名門でブレークした前例はない。18歳で〝超名門〟レアル・マドリードと契約したMF久保建英もマジョルカなどにレンタル移籍を繰り返した後、同リーグ4年目に完全移籍で加入した現所属のレアル・ソシエダードでようやく本格化した。
佐藤がこういった流れを変えることで、A代表でも早々に主力へと飛躍していき、同じようなルートをたどる日本人が増えていく可能性もある。世界を見れば北中米W杯で多くの10代選手が活躍。佐藤が日本人選手の新たな道しるべとなるか。












