J1・FC東京が立て直しに成功した要因とは――。
FC東京は明治安田J1リーグ開幕節(8月8日、味スタ)こそ町田に1―5の大敗を喫したが、以降は5戦負けなしで6位と好位置に付けている。開幕戦のショッキングな負け方から、見事にチームは巻き返している。
8日に小平市内で行われた練習後、DFバングーナガンデ佳史扶は好調の背景を「質の高い良い練習ができているので、それが試合で良い結果になっている」と分析。ベテランのDF森重真人も「みんな意識高くトレーニングができている。一人ひとりが『昨季の鹿島との差は何なのか』を意識しながら取り組んでいる」と日々の鍛錬に手応えを感じている。
バングーナガンデによると、質の高さを生む具体的な要素は、練習方法の工夫にあるという。「松橋力蔵監督のやるポゼッション練習は、普段のピッチよりかなり狭い中で強度の高い練習をする」と明かす。「そこでポンポン、ボールを回すのに慣れてくると、逆に試合で余裕が出てきたりというのもある」と効果を語った。
質を高めるもう一つの要因は選手層の厚さだ。「各ポジションに特徴の違う選手がいて、日頃の練習でマッチアップする」と指摘。「それが良い相手なので、試合に入ったときに『普段対峙している佐藤恵允や安斉颯馬とかの方が強度が高い』となって余裕が生まれる」と説明。ハイレベルな環境が実戦での落ち着きをもたらしている。
選手層の厚さは自身の出場機会を減らす要因にもなりうるが、本人はポジティブだ。「競争相手であるのはもちろんそうなんですけど、足を引っ張り合うような感じじゃなくて。いいプレーしたらたたえるじゃないですけど、『あ、そういう選択肢もあるんだな』っていうふうに自分の中で取り入れて、それを超えるパフォーマンスを出そうとやってるので」とライバルとの争いを歓迎し、「すごくいい方向に競争が進んでいて、それが今の結果として表れていると思う」と胸を張った。
さらなる上位浮上、そして悲願のリーグ初制覇へ。日々の積み上げが青赤軍団を力強く押し上げている。












