新派女優の水谷八重子(みずたに・やえこ、本名・松野良重=まつの・よしえ)さんが28日、肺炎のため都内の病院で死去した。87歳。松竹が31日、発表した。葬儀・告別式は近親者で執り行い、後日お別れの会を開く予定。
水谷さんは1939年4月16日生まれ、東京都出身。父は歌舞伎俳優の十四代目守田勘彌、初代水谷八重子。55年、16歳の時に歌舞伎座での新派公演「相続人は誰だ」「八月十五夜の茶屋」で初舞台。同月、ジャズ歌手としてもデビューし、NHK紅白歌合戦にも4回出場した。
お茶の間でも人気に。テレビでは、創成期に黒柳徹子、横山通乃と「テレビ三人娘」として活躍。朝丘雪路、東郷たまみと結成した「七光会(七光り三人娘)」でも一世を風靡した。映画界でも活躍し、「青い山脈」「座頭市物語」「悪名」シリーズなどに出演した。
78年に菊田一夫演劇賞、88年に松尾芸能賞大賞、92年に芸術選奨文部大臣賞を受賞。79年に母・初代八重子が死去し、95年に二代目水谷八重子を襲名した。文筆家としても多くの作品を執筆。2001年に紫綬褒章、09年に旭日小綬章を受章した。
今年4月、体調不良のため新派・松竹新喜劇の合同喜劇公演「明日の幸福」(5月)を休演していた。












