歌舞伎役者の大谷廣松と中村虎之介が31日、京都市内で行われた「市川團十郎特別公演」(10月3~25日=京都・南座)取材会に出席した。
同公演は、市川團十郎が歌舞伎の世界へいざなう南座秋の特別公演だ。舞台では歌舞伎十八番の名作・勧進帳や新作「荒事 大力天無双」といった演目を狂言仕立てで上演する。今回、廣松は昼の部「与話情浮名横櫛 源氏店」でお富、夜の部「義経千本桜 鳥居前」で静御前を演じ、虎之介は昼の部「源氏店」でダブルキャストの九團次と交代で与三郎、夜の部「鳥居前」で源義経、歌舞伎十八番「七つ面」で元興寺赤右衛門を演じる。
男性が女性を演じる女形として出演する廣松は「お富も静御前も難しい役どころ」と切り出し、特に静御前は以前、父・八代目大谷友右衛門が演じる源義経と共演した際「相手役がうちの父親でちょっと恥ずかしかった。正直、目を合わせて恋人の役を演じるのは…」と吐露した。
続けて「今回、虎ちゃん(虎之介)、昼も夜も恋人役。虎ちゃん、去年もいろんな経験を一緒にさせてもらったので、今回もいい鳥居前にしたい」と意気込んだ。
2016年1月にアニメ「名探偵コナン」とのコラボで上演された「七つ面」を見たことに言及した虎之介は「小さいころに見に行ったんです。僕、コナン好きだったんで。その時『七つ面』は、どうでもよかったんですけど、コナンコラボきっかけで見に行った。それも縁ですよね。その時に『ああ、いいな』って思ったんです」と振り返った。
團十郎は同作を様々な解釈や演出で上演してきた。
「成田屋のお兄さん(團十郎)が試行錯誤して毎回作ってきたと思うんです。最後、ニラミにしたりとか総動員してみたり定まっていなかった。これは(平家の豪傑・悪七兵衛)景清が源頼朝を倒すため身分を偽って出てきている。過去から伝わってきたストーリー通りにする。今までに成田屋が作り上げてきたものの総決算だと思ってます。(團十郎の息子)勸玄くんが、これやりたいなって思えるように。これを代々続かせていきたいな」と語った。












