米男性誌「プレイボーイ」の創業者で実業家だったヒュー・ヘフナー氏は生前、同誌モデルが、少女らの性的搾取で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏から性的虐待と人身売買の被害に遭ったことを知り、米連邦捜査局(FBI)に何度も通報したにもかかわらず、捜査当局は15年間にわたり何の対応もしていなかったことが分かった。米ニュースサイト「レイダー・オンライン」が14日伝えた。

 記事によると、同誌モデルだったオードラ・クリスチャンセンさんは2005年、ヘフナー氏に対し、自分がエプスタイン氏による性被害者であることを明かし、FBIに通報してほしいと相談。ヘフナー氏のような影響力のある人物による情報提供となれば、より重みを持って受け止められると考えたという。

 依頼を受けたヘフナー氏はクリスチャンセンさんの告白を伝えるため、「複数回にわたりFBIに連絡」し、米紙マイアミ・ヘラルドも同被害者の訴えについて報じたが、FBIは動かなかったという。

 今回、クリスチャンセンさんら、エプスタイン氏から性的虐待を受けたとされる女性34人は、同氏が引き起こした一連の事件をめぐり、FBIが迅速に捜査することを怠ったとして国を相手取り、訴訟を起こした。

 その裁判資料は、FBIがクリスチャンセンさんの主張について調査を行う意向を示していたと記しているが、実際に連絡を取ったのは2020年10月で、「約15年間、クリスチャンセンさんからの情報を調査することさえしなかった」と指摘している。