ア・リーグ中地区の4位に低迷するタイガースは27日(日本時間28日)、本拠地コメリカ・パークでのオリオールズ戦に5―8で敗れ、3連敗となった。

 ある意味で試合以上にファンの歓声を集めたのは、グラウンドに侵入した1匹のリスだった。突然現れた当初は外野のフェンス沿いをウロウロしていたが、7回表のオリオールズの攻撃中には三塁ベースコーチの近くでちょこんと座っておとなしく〝観戦〟する場面もあった。

 さすがにそのままにしておくわけにもいかず、7回裏が始まる前のストレッチタイム中に10人以上の球場スタッフが捕獲に出動。とはいえ、素早いリスを捕まえることは簡単ではない。リスが大きな尻尾を揺らしながら逃げて行った先では、右翼守備に備えていたオリオールズのレオディ・タベラス外野手(30)もグラブトスの要領でリスを拾い上げようとしたものの失敗…。さらにスタッフたちが取り囲み、フェンス際に追い込んだが、大人たちをあざ笑うかのようにピョンピョンと跳びはねながら足元をスルリ。今度は投げたタオルをかぶせ、手でつかもうとしても2度、3度とかわし、リスが追いかけっこから逃げ回るたびに観客は歓声を上げた。

 最終的には捕獲されたものの、大勢の大人たちを大混乱させたリスは米メディアから試合以上も報じられ、全国紙「USA TODAY」は「思いがけないエンターテインメントを提供してくれた」「リスのスピード、素早く方向を変える能力、そして低い重心のおかげで捕獲は困難を極めた」とどことなくリスの逃亡劇を称賛。「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「史上最もワイルドなリスの追跡劇で中断」「この気性が荒いげっ歯類を制圧するために10数人の球場スタッフが動員された」と健闘をたたえた。

 なお、リスが捕まった後、球審を務めたビル・ミラー氏がスタッフへの拍手を呼びかけると、すっかりリスの味方になってしまった観客は大きなブーイングを浴びせていた。