アルゼンチンのW杯連覇に〝暗雲〟か。カナダ・オンタリオ州で発生した山火事による煙が米国北東部にも到達し、北中米W杯決勝(19日=日本時間20日、米国・ニューヨーク)でFWリオネル・メッシ(39=マイアミ)率いるアルゼンチンとスペインの試合開催とともに選手のプレーにも影響は及びそうだ。

 決勝が開催されるスタジアムも煙に包まれている中、大気汚染など各方面に深刻な影響を与えており、ニュージャージー州やニューヨーク州では健康注意報を発令。マスクを配布するとともに不要不急の外出や屋外での運動の自粛を呼び掛ける事態となった。W杯決勝も開催可否が懸念されているが、現時点で予定通りに実施される見通しという。

 米メディア「FOXニュース」は「こうした環境が試合展開に大きな影響がある。アルゼンチンにとっては不利になる可能性がある」と報道。解説者のスチュ・ホールデン氏が「スペインは相手を消耗させる戦術をとっているため、ポゼッションが重要になる。ですからアルゼンチンとすれば、ポゼッションを維持する方法を見つけることが重要になるが、とても難しいことだ」と指摘。アルゼンチンがボールを追う展開になれば、より多くの〝汚染〟された煙の影響を受けかねず、パフォーマンスの低下が危惧されるという。

 ホールデン氏は「煙が試合に影響を与えないことを願っている。そうなれば残念だし、ピッチ上のスペクタクルを損なうようなコンディションは避けたい」と懸念。15日のメジャーリーグのメッツ―フィリーズ戦では「選手たちが空気が金属の味がして、目が焼けるような痛みがあったと訴えた」と伝えたが、世界注目する最終決戦は無事に開催できるだろうか。