日本共産党の小池晃書記局長は6日、参議院決算委員会の終了後に会見を開き、政府が今国会での成立を目指す皇室典範改正案について苦言を呈した。

 小池氏は同委員会で報道各社による世論調査などで、女性天皇や女系天皇への賛成が占めていると強く主張。衆参両院正副議長が立法府の総意として議論を取りまとめた政府案が、養子縁組により男系男子での継承を明確にしたことに「総理、天皇は男系男子で継承しなければならないということは、国民の総意でしょうか」と質問した。

 これに高市早苗首相は「政府としては、それに沿って忠実に法案を作成したものでございます」と答えた。

 終了後、小池氏は「皇室典範の問題について15分間ですけど、取り上げました。全体としての日本国憲法の条項と精神に基づいて議論、検討すべき問題だという基調で党としての立場を述べながら、問題点を正すことをしました」と振り返った。

「最初に聞いたのは『天皇は男系男子で継承しなければいけないのは国民の総意ですか』ということについて(高市首相)は答えがなかったんで、もう1回聞いたなら、立法府の総意と、国会は国民の代表だから総意なんだというような言い方でしたけど、それは違うじゃないかと。やっぱり世論調査の結果をみれば、女性天皇、女系天皇意を認めるというのが多数でしょうと。しかも立法府の総意なるものが、私どもも反対したし、参議院では野党第一党の立憲民主党も反対していると、とても立法府の総意と言えない」

 改正案には「そもそも大前提として、養子は禁止していたものを変えてしまったわけですから、それに基づいて『(政府が)皇室典範でこうでこうです』と言われても、大前提の問題だと思います」と指摘した。

「もうひとつは『(政府は)立法府の総意だ』とおっしゃるんだけれでも、あの議論というのは、皇族数の確保がテーマだった。私は(同委員会で)主張しましたけども、皇族数の数がテーマの全体会議だったのに、森衆院議長が突然、養子の子が男であれば皇位継承を持つと言って、大問題になって慌てて『全体会議は皇位継承の議論する場ではなく、皇族数の確保です』と言ってたわけですよね。だから皇位継承の議論はしていないわですよ。それを皇位継承を含めた法案を出してきたところに大問題がある」と語った。