シンガーソングライターの高山厳(74)が7日、東京・文京区の「BAR MY PLACE」で弾き語りライブを開催した。
高山は1971年に、ばんばひろふみ、今井ひろしとフォークグループ「バンバン」を結成し、大阪を中心にしていたが自分の活動を優先するため脱退。75年7月に「忘れません」でソロデビューし、92年のヒット曲「心凍らせて」で知られる。
東海地方と関東甲信地方はこの日梅雨入り。高山は「こんな曲で迎えてみようかな」と「大阪レイニーデー」でライブをスタート。曲順とともに季節が進む〝仕掛け〟で、中盤にはギラギラな太陽をイメージさせる「海へ行こう」を洋々と熱唱した。
「若いころはこれでもかというくらい真っ黒になりました」と青春を語りつつ、「何年か前に海に出かけたんですが、暑くて暑くて、もう10分もいられなかったですね」と打ち明けて笑いを誘う場面も。かつては猛暑日(気温35度)は珍しかったが、近年は記録的な猛暑が増え、今年4月からは40度以上になった日を「酷暑日」が正式な予報用語として追加された。
後半では「心凍らせて」(作詞・荒木とよひさ、作曲・浜圭介)が生まれる以前のエピソードも披露。「有線の放送所を回るキャンペーンをしていましてね、(放送所に)1回行けば(曲を)かけてくれるんです。半年で1000か所、離島にも行ったな。途中でマネジャーが(過労で)倒れる事件もありました(笑い)。自分にとってはいい思い出です」
その流れから浜圭介が作曲した堺正章の「街の灯り」(1973年)のピアノカバーを初披露。荒木とよひさ&浜圭介のコンビとなった「悲しみよ一粒の涙も」は「僕にとってご褒美の曲なんです」と情感たっぷりに歌った。
アンコールでは、「プロになるきっかけ。僕の歌の原点です」と紹介して名曲「忘れません」を奏でた。高山が17歳のときに早逝した母を思って作ったハートフルな曲に涙を浮かべるファンもいた。
計18曲を熱唱した高山は「ありがとうございます。お足元にお気をつけて。また会いましょう!」と締めくくった。梅雨の始まりを告げる雨がしとしとと降り始めていた。













