F1アストンマーティンで深刻な振動問題を訴えているフェルナンド・アロンソを重鎮が一刀両断だ。

 アストンマーティンでは開幕からマシンの深刻な振動が続いており、ドライバーに後遺症が出る可能性も指摘されるなど危険な状況。日本グランプリ(GP)では、アロンソが振動に苦しみ手足を休ませながらドライブする様子が中継で映し出され、波紋を呼んでいる。

 アロンソは振動のひどさを公の場で何度も語っているが、重鎮からはこうした言動に待ったがかけられた。

 英メディア「GPブログ」は「アストンマーティンの苦戦の中、アロンソは『黙って運転しろ』という厳しい批判を受ける」と題して報じた。

 伝統の名門ウィリアムズでモナコGPや日本GPで優勝経験のあるリカルド・パトレーゼ氏は「アロンソはF1史上最高のドライバーの一人だが、彼がチームを批判するやり方は気に入らない。プロのドライバーなら、黙って走り、プロジェクトの改善に努めるべきだ。一緒に働いている人々を批判するのは愚かなことだ。彼は過去にもそうしてきたし、今また同じことを繰り返している」とアロンソが窮状を訴える言動を問題視。超一流のドライバーならば、振動など問題があっても口外せずにマシントラブルなどはチーム内だけにとどめておくべきだとの見解だ。

「アロンソの言うことは正しい。マシンをコース上に留めておくのが不可能だと誰の目にも明らかだからだ。だが彼は2度の世界チャンピオンであり、誰もが彼を非常に優れたドライバーだと認めている。だからこそ、チームを攻撃するのではなく、現状を擁護すべきなのだ」とパトレーゼ氏は重ねて強調した。

 アロンソは2015年にもホンダ製パワーユニットを「GP2エンジン」と下位カテゴリークラスだと酷評するなど舌禍癖があることで知られる。重鎮の目から見て、アストンマーティンへの批判はアロンソが火に油を注いでいるように見えているのかもしれない。