ボクシングの大橋ジムは30日、横浜市内で会見を開き、5月2日・東京ドーム興行のアンダーカード出場選手が意気込みを示した。昨年9月にWBO世界バンタム級王座を失ってからの再起戦でWBA世界スーパーバンタム級15位ワン・デカン(26=中国)と対戦するWBO世界バンタム級4位の武居由樹(29=大橋)は「崖っぷちだと思っています」と背水の陣で必勝を誓った。

 前戦はクリスチャン・メディナ(メキシコ)に4回TKOで初黒星を喫した。「ファンの皆さまの前で本当に情けない姿を見せてしまって、本当に毎日毎日悔しい思いをしてきました」と振り返り、再起へ「自分自身、崖っぷちだと思っています。とにかく勝ちにいきますが、東京ドームという大舞台ですので、元チャンピオンの意地で結局倒しに行くと思う」と闘志をみなぎらせた。

 崖っぷちとは負けたら終わりを意味するのか。それを問われると「はい。ここで負けたらヤバイですよね」と返答。「メンタル的には今まで以上にプレッシャーはあります。無敗にこだわっていたわけではなかったですが、次負けたらっていうのはあるので」と感じながらも、「でも昔からそういうプレッシャーを力に変えられるので、いい武居由樹ができ上がると思っています」と前向きに受け止めている。

 前戦の敗因を「自分のパワーを過信しすぎた」と分析。3戦前まで行っていたK―1時代の恩師でパワー・オブ・ドリームジムの古川誠一会長とのミット打ちを再開し、「お前はパワーで倒そうとしすぎている。K―1時代からタイミングで倒しているんだからタイミングをちゃんとやれ」との指導を受けたという。

 また、K―1時代からのライバルでキックボクシング出身のWBA世界バンタム級2位の那須川天心(帝拳)も11日にWBC・WBO同級1位フアンフランシシコ・エストラダ(メキシコ)と再起戦を行う。両者は対戦の機運が高まっていたが、ともに初黒星を喫したことで実現は遠のいている状態にある。武居は「お互い復帰戦で、お互い負けたら多分終わりだと思っています。ライバルとしては、お互いに頑張ろうなって、それぐらいの気持ちで。それ以上はないです」と那須川へ控えめにメッセージを送った。

 挫折からはい上がることはできるか。