F1日本グランプリ(GP、決勝29日)予選が28日に行われ、ホンダの母国凱旋で注目されたアストンマーティンはフェルナンド・アロンソ(44)が21位、ランス・ストロール(27)が22位で〝ワーストワンツー〟と今季最悪の惨状。英メディアからは現在の実情が酷評されている。

 アストンマーティンは開幕からトラブルが続きで、日本GPのフリー走行でもいずれも全くタイムが伸びず、マシンの振動問題も深刻なまま。そして、この日は新規参入のキャデラックの2台にそろって完敗。最下位からワーストのワンツーフィニッシュという屈辱で日本ファンの期待を裏切った。

 アストンマーティンの現状について英紙「インデペンデント」が特集。「アストンマーティンとホンダ…華々しいパートナーシップを約束したが、失望しか生まなかった」とバッサリ斬り捨てた。

桜の木の側を走るアストンマーティンのマシン(ロイター)
桜の木の側を走るアストンマーティンのマシン(ロイター)

「ホンダが思い描いていた鈴鹿凱旋とは程遠い。今シーズン、アストンマーティンを新たなパワーユニット供給元として迎えた日本の自動車大手は、2026年のF1シーズンで評判を著しく損なう最悪のスタートを切った。そして、責任のなすりつけ合いはすでに始まっている」と緊迫している状況を強調した。

「両者の対立は明白だ。アストンマーティンは近年、シルバーストーンに新工場、風洞、シミュレーター設備に10億ポンド(約2130億円)以上を投じ、さらにニューウェイに年間2000万ポンド(約42億円)を費やしている。そのため、東京の〝チームメート〟に責任転嫁したいと考えている。一方、10年代半ばにマクラーレンとの厳しいパートナーシップで苦難を経験したホンダは、メディアの前では友好的な関係を維持したいと考えている」と鋭く指摘する。

 同紙は「かつてメルセデスでグリッド上で際立った存在となったエンジンを使用していたアストンマーティンにとって、救済への道は長く険しいものになりそうだ」とした上で、こう結論付けた。「これは一人で解決できる問題ではない。ましてや、一つの組織だけで解決できる問題でもない。アストンマーティンとホンダは、火に油を注ぐのではなく、迅速に連携して問題解決に取り掛かる必要がある」とたしなめるように指摘した。

〝アストンマーティン・ホンダ〟に待つ未来は、劇的な復活か、それとも崩壊か。