元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が25日、関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」に出演し、大阪市街地に迷い込んだ鹿に言及した。

 今月23日早朝、大阪・都島区で奈良公園から移動してきたとみられるオスの鹿1頭が目撃された。その後、鹿は公園の雑草などを食べながら移動。25日午後1時10分頃、自主的に入り込んだ「大阪府警察本部 関目別館」で確保され、その25分後に受け入れ先が決まるまで一時保護される「大阪市動物管理センター」(大阪・住之江区)に移送された。

 奈良・山下真知事、大阪の吉村洋文知事、横山英幸市長は、いずれも日本維新の会所属。同会創設者の橋下氏は、各首長の今回の対応にこう苦言を呈する。

「誰も判断できないから。最初に横山市長が『見るしかない』って言ったのは、最悪のメッセージでしたよ。見るしかないってのは『何もやらない』ってことだから。僕はどっちでもいいんですよ。『大阪市民が鹿と共生します。大阪城公園で普通に暮らしてもらう』か『捕獲した後は殺処分なのか奈良公園へ返すのか』の2択しかないのに、政治の方が何の判断もしなかったことで、これだけの大混乱になった」

 法律上、〝奈良に返す〟ことは難しいというが「これは政治の力でやるものですよ。奈良の山下知事は、役人的な答弁してますけど。それなら飼い主責任果たせよ。奈良の県境全部、柵作ってくれ」と提案した。

 また、「大阪に来た鹿が奈良から来たのか分からないって言うなら、天然記念物として保護して、個体識別の責任くらいは奈良がやらなきゃいけない。自分たちが管理できないなら奈良公園の中で増やすのは止めてもらわないといけない」とピシャリ。

 大阪府市も法律を盾に鹿の保護に難色を示していた。

「鹿ぐらい公益上の必要性に放り込むくらいやったらいいのに。それを役所に言われて『見るしかない』なんて、情けなくて。都心部で鹿は生活できない。それだったら捕獲しかないんだから、ああだこうだ周りから言われたって、政治判断でやればいいだけ」と手厳しかった。