お笑いコンビ「平成ノブシコブシ」の徳井健太(45)が19日、兵庫県立夢野台高等学校で行われたこども家庭庁主催「ヤングケアラー出前講座」に出席し、ヤングケアラーだった自身の身の上を明かした。

 ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども・若者のこと。2024年の法改正により、子ども・若者育成支援推進法は、「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」として、ヤングケアラーを、国・地方公共団体等が各種支援に努めるべき対象としている。

 家族の介護をしているときヤングケアラーとの自覚がなかったという徳井は「うちの父親が単身赴任になったとき、俺が小学6年生くらいで、母親が33歳くらい。母親に親戚も友達もいなかったから1人で6歳下の妹を育てていた。母親は心の病、統合失調症になっていた。母親が心の病で、俺がいて、お父さんがいなくて、親戚や友達がいなくて。この時、母親が(行政の支援)制度とか知ってたら、うちの家族は違ったかな」と吐露した。

 当事者は自身がヤングケアラーだと気付きにくいという。「なかなか気付けない。(介護に追われて)心の栄養が足りなくなって、感情がどんどん枯渇していくので、気を付けてくださいよ。子どもの時は、友情と出会いとか、いい経験をして、いい大人になれる」。

「ヤングケアラーかもしれないと思った時に、誰に相談するか」との問いに男子高校生が「ChatGPTに相談する」と回答すると徳井は「弱音を吐いたり誰かに相談することは、とても大切なことで必要なことなんですけど、SNSだけは頼りにしないでくださいね。チャッピー(ChatGPT)はいいですけど。一言でもSNSに『どうしよう。詰んだわ』って言うと、世の中の悪人が集まってきます。そこに正義はいない」と注意喚起した。