レスリング五輪2大会銅メダルの浜口京子(48)が思いのままを語る好評連載「気合でGO!」、今回はメダルラッシュに沸いたミラノ・コルティナ五輪がテーマだ。フィギュアスケートペアでは〝りくりゅう〟こと三浦璃来(24)、木原龍一(33=ともに木下グループ)組が大逆転で日本勢初の金メダルに輝いた。偉業を果たせた要因について、京子は木原のある行動に着目した。
【浜口京子 気合でGO!】ミラノ・コルティナ五輪、盛り上がりましたね~。日本選手がいてもいなくても、夜通しいろいろな競技を見ていました。冬季五輪のすごみを改めて感じました。私もスキーは子供の頃から滑るし、スケートも好きですが、各競技どうやったらできるのか衝撃を受けました。閉幕して完全にロスです。
フィギュアスケートペアのりくりゅうさん、素晴らしかったですね~。ショートプログラム(SP)でミスが出て5位からの大逆転。なぜ成し遂げられたのか、考えてみたんです。木原選手はSPの後、ずーっと泣いていたそうですね。私はそれが良かったのではないか、と思うのです。
2004年アテネ五輪の時、私はプレッシャーの塊でした。前年の世界王者でメダルを期待され、日本選手団の旗手にも選ばれました。いろんな思いでガチガチになっていたんです。出発の時、成田空港に見送りに来た父は「顔が真っ白だ」と案じ、私に気合を入れてくれました。その時、思い切り泣いたんです。スッキリしましたね。重圧やいろんなものが流され、前を向いて搭乗ゲートに行けました。木原選手も、泣いたことで気持ちを切り替えられたと思う。泣いたことが素晴らしかった。
お二人は仲が良くて本当にすてき。どちらかが落ち込んでも、パートナーがたくましく引っ張る。私なら、父や家族のような存在なのかな。勝っても負けても隠しごとなく何でも言えて心強い。ペアの競技っていいなと思いました。そうそう、高橋成美ちゃんの解説が最高でしたね! 成美ちゃんにも「良かったね~」と連絡しました。成美ちゃん、フットワークが軽くて、去年は突然浅草のジムに来てくれたんですよ。また会いたいな。
フィギュアでは男子で銀メダルの鍵山優真選手が、佐藤駿選手の銅メダルを自分のことのように喜んでいた場面もとてもすてきでした。
他にも、多くの選手の頑張る姿に心を動かされました。スノーボード女子パラレル大回転の竹内智香選手は7大会連続出場。ものすごいことです。ご両親がゴール付近にいらっしゃる姿を見て、長年竹内選手にパワーを送り続けていたのだな、と思い涙が出ました。
スノーボード男子の荻原大翔選手は、大会前にお会いして応援していたのですが、予選1位で迎えたビッグエア決勝で足首を痛め、公式練習でも同じ所を痛めてしまい、スロープスタイルに出られなかったんです。とてもいい青年で一生懸命な姿を知っているので、私も悔しかった。4年後も応援していますよ。そしてスノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢選手。ケガを負って五輪を迎えて、メンタルにも影響があったと思う。私も感情移入して、良くなるようにずっと願っていました。そして素晴らしい滑走を見せてくれた。挑戦するみなさんがかっこいい。パワーをいただき、私も新しいことに挑戦したいと思いました。
私のチャレンジは、ライブです(笑い)。ドラムをやりたくて。絶叫系の歌も歌いたい。本気ですよ。五輪でエネルギーが貯金できましたからね。第一声は「いくぞ~!」。もちろん、家族総出です。歌にトークに京子体操。いい会場、見つけたんですよ。めざせ! 浅草・九劇シアター! 気合だ~!













