ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート女子と団体で金メダルを獲得した米国代表アリサ・リュウ(20)が、フィギュアスケート界の〝ステージママ〟に警鐘を鳴らした。

 五輪女王になったことで大フィーバーを巻き起こしているリュウだが、一度は精神的に追い込まれるなどして引退し、その後に復帰して頂点まで上り詰めた。

 艱難辛苦を味わってきた経験から、フィギュアスケート界全体のより良い環境を実現するべく、さまざまな視点から勇気ある提言を続けている。

 そうした中、米紙「ニューヨークタイムズ」で自身の経験を踏まえて、子供の習いごとなどに熱心になりすぎる、いわゆる〝ステージママ〟について見解を示した。

歯ピアスも話題となっているアリサ・リュウ(ロイター)
歯ピアスも話題となっているアリサ・リュウ(ロイター)

「実は、フィギュアスケートが人気のあるスポーツであってほしいかどうか、何度も考えたことがあります」と切り出したリュウは「私は自分の子供時代には満足していて、今ではもう変えようとは思っていません。しかし、子供たちはこの(自分の)ような経験をするべきではないと思います。フィギュアスケートはかなり厳しいスポーツであり、子供たちをこの世界へ導く親たちが、時に干渉しすぎることがあるんです」とズバリ指摘した。親からの過度なプレッシャーを受けることで、子供たちの才能が潰れるケースが多く、世の中の親たちにあまり熱心になりすぎないように求めたのだ。

「必ずしも常に有害というわけではありませんが、特にトップレベルでは、その傾向が強いです。多くのフィギュアスケート選手たちが、ネガティブな経験をしているのです」とリュウは強調した。

 ミラノ・コルティナ五輪では〝楽しむ〟演技を前面に出して全世界を魅了し、金メダルを獲得。フィギュアスケート界の常識を変えたと絶賛された。そんなリュウだからこそ発信できる金言は、世界中のスポーツ界に響きそうだ。