千葉・市川市が世界を巻き込む2大フィーバーに沸いている。ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子シングルで同市在住の中井亜美(17=TOKIOインカラミ)が初出場ながら銅メダルの快挙を達成。また、同市動植物園の子ザルのパンチくん(6か月)は、ぬいぐるみを抱える愛くるしい姿がSNSを通じて、大バズり中。中井とパンチくんともに「かわいすぎる」と世界中を魅了しているのだ。

 中井は新潟市出身で、中学から活動拠点を千葉県内に移し、市川市の南行徳中学校を卒業している。五輪前に中井は市役所を表敬訪問し、本番での奮闘を誓っていた。演技時は市内でパブリックビューイングが開かれ、中学校の後輩など約200人が応援に駆けつけ、銅メダル獲得で興奮のるつぼに包まれた。田中甲市長は「亜美ちゃんおめでとう!」と祝福し、市民栄誉賞を授与する方針だ。

 中井はフリーの演技直後に人さし指をほおに当てて、首をかしげるしぐさが「かわいすぎる」と話題に。エキシビションでもキュートな笑顔を見せ、世界中をトリコにした。

 新語・流行語大賞の選考委員を務める漫画家のやくみつる氏は21日のラジオ出演時に五輪からの流行語大賞候補について、「中井亜美のポーズとか名前が付いてるとね」と目を光らせるほど、“26年の顔”となりそうで、フィーバーはまだまだ続きそうだ。

 市川市の明るい話題は中井だけではない。日本勢の五輪メダルラッシュに沸く中、子ザルのパンチくんが一躍、スポットライトを浴びた。母親に育児放棄された子ザルで、飼育員から母親代わりに与えられたオランウータンのぬいぐるみに抱きついたり、仲間に溶け込もうとけなげな姿が共感を呼び、今月になってから「#がんばれパンチくん」のハッシュタグとともにSNSで拡散された。

 これまではレッサーパンダが目玉だった同園に思わぬアイドルが誕生し、この3連休には来園者が殺到した。サル山の周りは人だかりで、入園が途中で打ち切られるほどの大盛況となり、「こんなに人が来たことはない。2つある臨時駐車場も満車になった」と地元住民は驚くばかりだ。

 外国人からの反響も大きく、読みが1字違いの「いしかわ動物園」(石川県能美市)は「パンチくんについて、誤っていしかわ動物園に多数のご意見・お問い合わせをいただいております。特に海外からのお問い合わせが多い状況です」と英訳でアナウンスするほど。

 今後はパンチくん目当てに海外から観光客が訪れることも予想され、こちらもフィーバーはこれから本格化しそうな勢いだ。