ミラノ・コルティナ五輪クロスカントリースキー男子50キロメートルマススタートクラシカル(21日)でヨハンネスヘスフロト・クレボ(29、ノルウェー)が冬季五輪で単独最多となる1大会6個の金メダルを獲得(通算11個)したが、今大会前まで冬季五輪金メダル通算獲得数最多記録だった8個のバイアスロン男子オーレアイナル・ビョルンダーレン氏が競技のレベル低下をズバリ指摘した。

 今大会はクレボが6種目完全制覇を成し遂げ大旋風を巻き起こしたが、レジェンドのビョルンダーレン氏が〝本音〟をぶっちゃけた。

 ロシアメディア「スポーツ24」は「ノルウェーの著名なバイアスロン選手、ビョルンダーレンは国際スキー・スノーボード連盟(FIS)の不振を批判し、その役割は極めて不十分だと述べた。ビョルンダーレンは、ロシアの不参加が競技全体のレベルを低下させているとの見解を示した。さらに、冬季オリンピックで最多の金メダルを獲得しているノルウェーのクレボを最高のスキーヤーとは考えていないと認めた」と報じた。

 ビョルンダーレン氏はまずクレボに金メダル記録を更新されたことに「受け入れるのは全く難しくない。私の記録は長年破られず、それは素晴らしいことだった。しかし、スポーツは止まるものではなく、進化していくものだ。今では私たちのスポーツには6~7つの競技がある。始まった頃は3つしかなかった」とした上で「彼は今、クロスカントリースキー史上最高のアスリートであり、最速のスキーヤーだ。彼が今やっていることは、非常に高いレベルだ」と称賛した。

 しかし、史上最高の選手であるとは考えていない。「でも(距離男子の)ビョルン・ダーリは今でも私にとってはすごい選手なんだ! 彼はそれ(クレボ)よりもさらに偉大だ。彼は競技がはるかに厳しく、多くの国が同じレベルで競い合っていた時代を走っていた。今は、ノルウェーチームだけがほぼ唯一の存在。彼らは簡単に7つの1位を獲得できるでしょう。私にとって、これはFISがひどい仕事をしている証拠だ。他の国が成長し、高いレベルに到達できるよう支援しようとしない彼らは、信じられないほど愚かだ」とノルウェー勢が独走している現状にFISの怠慢と直言した。

 そして「現在、ベラルーシ、特にロシアは世界大会に全く出場していない。これも競技全体のレベルを下げている。イタリア、ドイツ、オーストリアには優秀なスキーヤーがいない。フランスには1人しかいない。スウェーデンのスキーの成績は非常に悪い。競技のレベルは今、全く違うんだ」とロシア勢の不在が競技のレベルを下げ、それがクレボの独壇場を招いていると嘆いた。