総合格闘技(MMA)の最高峰UFCで世界女子バンタム級王者になり、世界最大プロレス団体WWEでは女子最高峰王者となったロンダ・ラウジー(39)が、MMAに約10年ぶりに電撃復帰することになった。

 5月16日に米カリフォルニア州ロサンゼルス(イングルウッド)のインテュイットドームで、同じく復帰戦となるジーナ・カラーノ(43)と5分5ラウンドのMMAルールで激突する。米人気ユーチューバー兼ボクサーのジェイク・ポールとジェイクのプロモーション会社が主宰し、大手動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」が中継する。

 ロンダは自身のSNSで、「ずっと発表を待ち望んでいた。私とジーナ・カラーノが女子格闘技史上最大のスーパーファイトで激突する!」などとコメント。「これは過去・現在・未来の、全てのMMAファンのための試合だ」と、約10年ぶりのMMA戦への思いを伝えた。

 2008年北京五輪柔道銅メダルのロンダは、MMAでデビューから12連勝を飾り、UFC女子の絶対王者に君臨。15年11月にホリー・ホルム、16年12月にアマンダ・ヌネスに連敗すると、18年からプロレスラーに転向した。WWEではロウ女子王座(WWE女子王座)を2度、スマックダウン女子王座(女子世界王座)を1度と最高峰ベルトを3度巻いた。23年10月にWWEを退団すると、インディ団体でマリーナ・シャフィール(現AEW)とタッグを組んだが、昨秋にプロレスを引退したと発表していた。

 39歳のロンダと、43歳のジーナの一戦は海外メディアにどう見られているのか。英「BBCスポーツ」は格闘技ジャーナリストの分析を掲載し「この試合は明らかに賞味期限が過ぎており、両選手とも前回の試合からかなり時間がたっていることを考えると、試合の質がどうなるかは想像しにくい」とピシャリ。

 その上で「ラウジーのスター性は依然としてケタ外れで、16年に引退したにもかかわらず、彼女は今でも最強のMMAファイターの一人である」と紹介。さらに24年11月にネットフリックスで配信された、マイク・タイソンvsジェイク・ポールのボクシングマッチを引き合いに出して「ネットフリックスのスーパースター戦略にぴったり」とみている。

 当時58歳のタイソンと27歳ジェイクの一戦は物議を醸したが、ロンダもMMAを引退した理由は「重度の脳震とうの問題」だと明かしている。「BBC」も「ラウジーの健康状態については疑問が残るだろう」としつつ「これはポール対タイソンやポール対ジョシュアの比ではない。懸念される年齢差や不安を抱かせるような実力差はなく、両選手とも試合前に厳しい健康診断を受ける予定だ」と、問題ないとしている。

 不惑を迎えるロンダは再び格闘界の頂点に戻れるのか?