妻ともに4年後も――。ミラノ・コルティナ五輪のスピードスケート男子500メートル(ミラノ・スピードスケート競技場)が14日(日本時間15日)行われ、日本記録保持者の新濱立也(高崎健康福祉大職)は34秒46で6位入賞を果たした。

 新濱は昨年4月に交通事故に遭い、顔面を骨折する重症を負った。妻でカーリング女子の吉田夕梨花(ロコ・ソラーレ)は「正直、生きていてくれてよかった」と当時を振り返るが、新濱は五輪への道をあきらめることはなかった。国内選考会を突破して迎えたこの日のレースは、スタートから飛び出すと、積極的な滑りで入賞圏内へメダルには届かなかったが、新濱の復活劇には家族や関係者が大粒の涙を流した。

仲睦まじい新濱立也(右)と妻の吉田夕梨花
仲睦まじい新濱立也(右)と妻の吉田夕梨花

 北京五輪後の4年間については「本当にいろんなことがあった」と吐露。度重なるケガなどに悩まされるも、吉田ら多くの人たちに支えられてきた。「妻にこの会場で自分のベスト、全力の姿をミラノの舞台で見せることができた。ありがとう」と感謝を口にし、今後に向けては「次の4年間もベストを出し切れるように、考えてやっていきたい」と現役続行を明言した。

 この言葉を聞いた吉田は「たぶん続けるんだろうなと思っていた」とにっこり。「どんなペースで進んでいくのかわからないけど、まだまだできるチャンスがあるのだったら、全然やめてもいいぐらいの成績があると思うけど、自分が求めるところまでずっと突き進んでいってほしい」とエールを送った。

試合後の新濱立也(奥)と熱い抱擁を交わす妻の吉田夕梨花
試合後の新濱立也(奥)と熱い抱擁を交わす妻の吉田夕梨花

 新濱は今年で30歳となる。残された時間は決して多くない。「おそらく次がラストの五輪」と覚悟を決め、理想像を目指して突き進む。