ミラノ・コルティナ五輪ノルディックスキー・ジャンプ混合団体(10日=日本時間11日)に出場した10代の女性ジャンパーが、誹謗中傷の被害にさらされている。複数の海外メディアが報じた。

 同種目ではスロベニアが金、ノルウェーが銀メダルを獲得。日本は丸山希(北野建設)、小林陵侑(チームROY)、高梨沙羅(クラレ)、二階堂蓮(日本ビール)のメンバーで銅メダルに輝いた。

 一方で、今大会で男子個人ノーマルヒル銀メダルのカツペル・トマシャク擁するポーランドは1回目で11位に終わり、2回目に進むことができなかった。中でも〝戦犯〟とされてしまったのが、1番手を務めた19歳の女子選手ポラ・ベルトフスカだ。同選手は82メートルのジャンプに終わり失敗。ネット上には同選手や家族まで非難するコメントが次々と書き込まれる事態に発展した。

 イタリアメディア「コリエレ・デロ・スポルト」は「スキージャンプ混合団体での不振を受けて、ポーランド若手選手ポーラ・ベトフスカに向けてソーシャルメディア上は憎悪に満ちたメッセージにふれかえった」と報道。同選手が「オンラインのコメントは読んでいませんが、あまりにもひどいプライベートメッセージが届いています。信じられないくらいで怖い。こんなにも私に対して憎しみが向けられているとは想像もしていませんでした。頭からつま先まで、ひどい侮辱を受けています」と語ったことを伝えた。

 また、この事態を受けて同国の連盟は「ポラ・ベトフスカ選手に向けられた卑劣な憎悪を、私たちは決して容認しませんし、今後も容認するつもりはありません。私たちが目撃しているのは、スポーツ批評の限界を超えています。これは個人攻撃であり、選手だけでなく、彼女の愛する人たちにも苦しみをもたらすものです」と緊急声明を発表したことも報じている。

 各国の競技団体が対策を講じているとはいえ、アスリート個人に向けられた誹謗中傷は撲滅に至らず。五輪に暗い影を落としている。