格闘技イベント「RIZIN.52」(3月7日、東京・有明アリーナ)で、秋元強真(19)がパッチー・ミックス(32=米国)と対戦することが決まった。元ベラトールバンタム級王者に挑む超新星に勝機はあるのか。〝バカサバイバー〟こと青木真也(42)が忖度なしにメスを入れた。
過去に堀口恭司や元谷友貴など日本のトップ選手も下してきたミックスと、秋元は大会の大トリで対戦する。まず青木はこの点に「そもそも、20歳目前にしてメインイベントを任せられるという信頼をプロモーターから得たことがすごいよね」と声をしゃがれさせた。
だが勝敗のカギを問われると「パッチー・ミックスのコンディション次第だ」と見る。青木は「体のコンディション」と「気持ちのコンディション」の2つが存在するとした上で「体のコンディションがよくて気持ちのコンディションが整わない例が俺だ。今回はパッチー・ミックスも気持ちのコンディションが整わないと思う」と指摘した。
その理由に、今回ミックスがUFCで2連敗しリリースされての参戦であることを挙げる。青木は「UFCって、ファイターにとっての〝上場〟なんだよ。パッチー・ミックスはその上場に失敗した。正直、そこでもう一回モチベーションが上がるかって言われると厳しいと思う」。会見でミックスがバンタム級で戦うには減量苦があるため、今後フェザー級に上げると話したことにも触れて「バンタムの体を作るのがしんどいからフェザーで…っていうのも、その気持ちのコンディションがよくない表れなんじゃないかな」とメガネを光らせた。
秋元からすると、そこにこそ勝機があるという。前提として両者本調子で相対した場合を「組んで倒してバシッとフィニッシュされると思う」とミックスの完勝を予想。その上で「パッチー・ミックスって、組む瞬間に間合いが〝ズレる〟瞬間があるんだ。組む瞬間って打撃をもらう瞬間でもあるから。そこでちょっとちゅうちょ…というか、怖がる瞬間がある。それを今までは〝圧力〟でごまかしていたんだ。でもコンディションが整わなければ、その圧力が落ちてくる可能性がある。そこがつけいる隙だ」とミックスには〝穴〟が存在すると指摘した。
つまり秋元は、ミックスがテークダウンを狙ってきた際に打撃を合わせるのが得策というわけだ。青木は「組まれる瞬間に針の穴を通すような打撃を打ち込む必要がある。そのためには北別府(学)のようなコントロールが必要だな。でも正直ちょっと厳しいかな…」と、おそらく秋元が知らないであろう1990年代のプロ野球・広島を支えた大エースの名を例えに出して助言を送った。本当にひねくれている人だ…。
また青木はUFCをリリースされたばかりの有力選手であるミックスが、北米のプロモーションではなくRIZINを選んだことにも注目し「UFCを〝クビ〟になった後の〝受け皿〟としてRIZINがいられるのは、結構大きいことだと思うんだよ」と語気を強める。その理由に「ベラトールがなくなって、PFLが傾いて、世界的に『UFC1強』ってなっている中で唯一頑張っているのがRIZINってことじゃん。繰り上がり当選ではあるが、世界の格闘技プロモーションのナンバー2のポジションにいるってことなんだよ。…で、ONEは何をやってるんだ?」と世界的にほかの格闘技プロモーションと比べ存在価値が上昇していると語った。そして最後に「今の時代、ラブホテルに通ってても再選できるんだ。これからMMA業界だって、ここから何が起こってもおかしくねえんだよ!」と意味不明なことを口走り始めたので、そっと通話を終了させてもらった。












