大相撲初場所4日目(14日、東京・両国国技館)、幕内義ノ富士(24=伊勢ヶ浜)が横綱大の里(25=二所ノ関)を撃破した。立ち合いで突き起こしてから素早く左上手を取ると、相手が出てきたところで投げを一閃。192センチ、188キロの横綱を裏返しにすると、結びの波乱に館内では座布団が舞った。前日には横綱豊昇龍(立浪)を倒し、2日連続の金星獲得。61本の懸賞を抱えながら堂々と花道を引き揚げた。

 大の里からは先場所でも初金星を獲得しており、現役最多の優勝5回を誇る横綱を連破。取組後は「(上手投げは)とっさです。体を開いてうまく相手の力を使って投げられた」とうなずくと、懸賞には「最高です」と無邪気に喜んだ。

 審判長の九重親方(元大関千代大海)は「堂々としていた。相撲の前から〝今日は食いそうだな〟という雰囲気があった。かなり高く評価しています」と絶賛した。

 自己最高位で臨む今場所は大関陣に連敗スタートとなったが、横綱を相次いで撃破して星を五分に戻した。義ノ富士は「予想していなかった」と言いつつも「まだ4日間。明日から。(金星は)うれしいけど、場所は終わっていない。これから何があるか分からない。しっかり自分の相撲を取って、まずは勝ち越したい」と地に足をつけた。