劇中の「日本初の女性総理大臣」が、撮影時期と放送日のズレから現実より後になった、4日のTBS系ドラマ「新春早々 不適切にもほどがある!~真面目な話しちゃダメですか」。約9か月前の撮影時は、まだ気配が薄かった女性総理誕生だが、江口のりこ演じる「平じゅん子」は高市早苗首相の〝カラー〟をにおわせていた。

 一昨年1月期に大きな反響を呼んだ連ドラの「ふてほど」。都議会議員から首相にのしあがる平は新たなキャラクターで、男性スキャンダルの当事者という設定から、ラブシーンの多さも話題になった。

 2036年に就任した平は、直後に10年前のスキャンダルが発覚。周囲にとがめられると、初の国政選挙による重圧、記録的大雨の日に停電が重なった状況に言及。「脳汁がドバっと大量放出して、もういったれ! いてこましたれの〝いてまえ精神〟で」情事に至ったと釈明した。

 この「いったれ!」が想起させるのが、高市氏の有名なエピソード。21年の自民党総裁選に際し、高市氏は安倍晋三元首相の再出馬を求めて直談判した。安倍氏がその気を示さず、逆に水を向けられた高市氏が「私、出たるわ」とタンカを切って初出馬となった。まさに〝いてまえ精神〟を物語る逸話は、ドラマにおける平に重なる。

 当初、平の相手はドラマの主人公である市郎(阿部サダヲ)の孫娘の夫になる秋津(磯村勇斗)とされ、不倫スキャンダル化した。ところが、このドラマの肝であるタイムスリップにより、相手が独身の市郎に代わってしまい、不倫ではなくなった。総理を続ける平は、それまでイメージカラーとしていた赤の衣装ではなく、青いジャケットを着て演説をぶった。青は高市カラーそのものだ。

「初の女性総理誕生」のシーンでは、「このドラマは2025年4月に撮影されました」とのテロップが出て、異例の説明が話題を呼んだ。とはいえ、平の演出には高市色も漂う。X(旧ツイッター)では、撮影時期と平の青服を指摘して「宮藤さんすごっ」と作者の宮藤官九郎氏に驚く投稿も見られた。