昨年は参院選のほかにお騒がせした首長の出直し選挙が各地で行われる選挙イヤーとなったが、今年も忙しい。群馬・前橋市ではラブホ密会騒動を起こした小川晶前市長が5日、市長選(12日投開票)に出陣。ほかにも注目選挙がめじろ押しとなっている。

 大荒れが予想されているのは埼玉・川口市長選(25日告示、2月1日投開票)だ。現職引退で、新人による争いが予想されるが、同地はクルド人と地域住民との軋轢でたびたび問題が起き、高市政権や参政党が掲げる外国人問題を象徴するエリアとなっている。既に複数の保守系団体から候補者が名乗りを上げ、現地での政治活動ではカウンターが現れ、警察が警戒に当たる物々しい光景が日常となっている。

 4年前に続き、試練となるのは石川県知事選(2月19日告示、3月8日投開票)で再選を狙う馳浩知事だ。保守分裂となった前回は三つどもえで、次点の山野之義元金沢市長とは約8000票(得票率1・4ポイント)差で薄氷の勝利だった。その山野氏が再び出馬の見通しだ。小泉進次郎防衛相がインスタグラムに「ジャイアントスイングをかけてほしいぐらい好き。とにかく心の大きな方。会ったらみんなファンになる」と馳氏に応援メッセージを寄せるなど既にゴングは鳴っている。ほかにも長崎、京都、沖縄の各知事選が波乱含みで注目されている。

 国政でも野党は高い支持率を維持する高市早苗首相の解散に警戒を募らせている。「通常国会の冒頭解散の可能性がほぼ消えた中、当面は会期末に解散カードを切るかどうかです。維新、国民民主党の協力を得て、予算を通せる見通しは立っているが、少数与党で不自由な状況はなんとか打破したいと考える。衆院の任期はあと3年近く残っているが、長期政権を目指すうえでも選挙に出る可能性は高い」(永田町関係者)

 高市首相は5日の年頭記者会見で、解散を尋ねられ「国民の皆さまに高市内閣の物価高、経済対策の効果を実感していただくことが大切。こうした目の前の課題に懸命に取り組んでいるところ」と明言しなかったが、解散のタイミングを見極める1年で、今年も選挙イヤーとなりそうだ。