北欧の海に浮かぶ火山で有名な島国アイスランドには、謎の巨大生物が生息しているとされている。
この巨大生物は水生のようで、本島東部山間部のラガーフロッド湖やスルダル湖、北部のグリムスエイ島近海などで目撃証言が報告されている。そのため、生息地から「ラガーフロッド・モンスター」や「スルダル・モンスター」と呼ばれている。
特にラガーフロッド湖では1749年から50年にかけ、湖面を泳ぐ大きな船ほどの大きさがある謎の生物の姿が頻繁に目撃されている。このとき、水面には生物の背中にあると見られるコブが1つないしは3つ確認されたという。
中でも詳細な目撃証言とスケッチが存在するのが、1860年に目撃されたケースだ。それによると、生物の体長は約14メートルほど、頭部は2メートル、胴体は7メートル、尾は5・5メートルほどの大きさがあったという。
顔はアザラシに似てヒゲがあり、背中には複数のコブが確認された。目撃者のスケッチでもヒゲのある小さめの頭部と大きな胴体が確認できるが、胴体は球体を3つ重ねたような団子状、もしくはひょうたん形をしている。非常に奇妙な体形ではあるが、もしかするとコブのある体形や肥満体のデフォルメかもしれない。
またスルダル湖やグリムスエイ島近海のケースも、大きな船を伏せたような姿をしていると言われているため、ラガーフロッド湖で目撃されるものと同じ生物とみられている。
この生物はアイスランドの伝説や歴史書などに名を残す巨大な生物「スクリームスル」ではないかと考えられている。
スクリームスルはアイスランドの民話では漁船などに襲いかかると言われているもので、生物よりも妖怪のように伝えられている。性質は人間に好意的で温厚とも、凶暴な肉食生物とも言われている。
では、このスクリームスルの正体は何なのだろうか。
スルダル湖の怪物に関しては、同地スタバンガー博物館理事長が目撃証言の特徴が一致していることから「近くにある製材所のゴミが湖底にたまり、発酵して水面に浮上したものを怪獣として誤認したもの」と推測し、観察の結果推測が正しかったという結論が導き出されている。
同様に、水中を運航する船や潜水艦のリモコンに皮や布をかぶせて動かしているトリック説も唱えられている。噂が広まってくると、このようにいたずらであたかも巨大な海生物が存在するかのように見せる人が一定数出てくるのだ。
しかし、それ以外のケースでは湖面で遊ぶような行動を見せたり、陸上で長時間活動するなど活発に行動する様子が確認されているため、未知の海生哺乳類が川をさかのぼって淡水域でも行動するようになったものではないかとみられている。特に、目撃証言を元にしたスケッチを見ると体がかなり長いのが分かるので、古代のクジラ、「バシロサウルス」などの生き残りかもしれない。












