女子ゴルフの渋野日向子(27=サントリー)は、米ツアーの「最終予選会」(4日開幕、アラバマ州マグノリアグローブ)に臨む。今季ポイントランキング104位で〝準シード〟にも届かず、来季も主戦場で職場を確保するため、25位タイまでが得られる出場資格を目指す。そんな中、国内随一の人気選手のクラブ契約に関して、水面下で複数メーカーが熱視線を送っている。
できれば出たくなかった最終予選会だが、今季米ツアー23試合でトップ10入りはわずか1回、予選落ちは13回という成績では仕方がない。来季の出場カテゴリーを上げるためにも、25位タイ以内の確保は至上命令だ。
米ツアー本格参戦のため2021年に挑戦した際の2週にわたる8ラウンド(R)の超長丁場とは異なり、今回は5Rで決着する。気がかりはコンディション。直前に参戦した国内ツアー「大王製紙エリエールレディス」初日(11月20日)のプレー中に、首付近を痛めた影響で途中棄権している。ゴルフの調子はもちろんだが、身体的な状態が万全であることも突破のカギを握る。
その渋野はプロ転向から昨年までピンゴルフとクラブ契約をしていたが、今季から心機一転、契約フリーで臨んだ。ゴルフバッグの中には複数メーカーのクラブが入っており、ブランドで言えばドライバーがタイトリスト、アイアンはスリクソンなどだった。
今後も同じようなセッティングを貫いていくのか注目されるのは、人気者の常。あるゴルフメーカー関係者は「渋野選手がどのようなクラブを使っていくのかは、ウチに限らず気にしているメーカーは多いのでは。もし契約できたとしたら、反響も大きいでしょうし、人気がある選手ですからブランドの認知度や価値のアップにつながるのは間違いありません」と指摘する。
ただ、契約にとらわれずさまざまなメーカーのクラブを使用したいという理由から、あえてフリーを続けるプロもいる。実際、別のゴルフメーカー幹部は「渋野選手はいろいろなメーカーのクラブを試したい意向があるみたい」と証言。とはいえ、今オフに再起の道を進んでいく試行錯誤の中で、運命の出合いがあってもおかしくはない。そのタイミングを逃すまいと、各メーカーは渋野の情報から目が離せなくなっているわけだ。
まずは来季初戦に、クラブセッティングが変化しているのか気になるところ。今後も渋野を巡る各メーカーの攻防は続いていきそうだ。ちなみにクラブ以外では、ウエアとシューズはアディダスゴルフ、グローブとボールはスリクソンブランドを展開する住友ゴム工業と契約中だ。
渋野を巡る争奪戦へと発展するのか――。












