作詞家の秋元康氏が20日、総合プロデュースする新ボーイズグループの専用劇場の開設地となる東京・お台場の「ダイバーシティ東京 プラザ」を訪れ、報道陣の取材に応じた。

 三井不動産株式会社、株式会社東京ドーム、株式会社Y&N Brothersの3社による新しいシアターボーイズグループを始動させるプロジェクト。秋元氏が総合プロデュースを担当。すでに10月末に2次審査が終了し、12月と1月に3次合宿審査を実施。来年4月にメンバー発表され、来夏に劇場がオープンする予定だ。

 この日、秋元氏は約300席規模の専用劇場が新設される場所で、グループ像や劇場コンセプトなどを激白。常設劇場を持つAKB48グループを手掛けてきたが、男性の劇場型グループは初だ。

「昔と違って海外にも魅力的なグループがある中で、僕のアイドル論は容姿、楽曲、パフォーマンスとかではなく、一番はストーリーじゃないかなと思う。ゼロからこの場所でスタートする。ストーリーを見たい、どうなっていくんだろうとか、どんなストーリーが生まれるのか楽しみにしています」と胸を躍らせた。

 定期公演については「僕自身は毎日やるということがポイントだと思うんですよね」と告白。運営側の事情を考慮するとした上で「今の時代は合わないのかなと思いますけど、基本は毎日、面白くてすてきなショーをやっていると。初めは全然お客さんが集まらないかもしれないけど、AKB48もそこから少しずつ少しずつ増えた。古株のファンの皆さんが、新しいファンの皆さんに教えていって、楽曲の合いの手などを伝承していったり…それを楽しみにしてるんですよね。これはね、僕がいくらプロデュースしても、その通りにはならないんですよ。そんなファンの皆さんの姿を見るのが楽しみだなと思っています」と語った。

 現在はネット隆盛で、さまざまなグループが「いかに〝バズる〟か」を競う時代。劇場型ボーイズグループは時代の流れと逆行しているようにも思えるが、秋元氏は「今は放送とかも、今見なくても後で見ようとかですよね。でも、劇場でやるっていうのは生なので。生の面白さはコピーできないんですよね。つまり、みんなそれぞれの自分の記憶の中にしか残らない。もちろん後で映像が配信されたり、同時配信もあるかもしれないけど、やっぱり今一番ぜいたくなのは〝目撃すること〟だと思うんですよ。ここからどんなスターがうまれるのか、どんな楽曲がヒットするのか。〝一緒に目撃しませんか〟というのが一番のメッセージですね。〝目撃〟がこれからの一番のキーワードになると思うんですよ」ときっぱり。

 その上で、グループのコンセプトについて、「ゼロから目撃できるアイドル」と説明。「まだメンバーも決まってないし、劇場もまだこの状態から目撃できる。これは人生を振り返ったときに、財産だと思います。僕も人生を振り返って、何が財産といったら目撃したこと。例えば、美空ひばりさんのレコーディング風景も目に焼き付いていますし、17歳で放送作家になった時に目の前で山口百恵さんが僕が書いた台本を読んでいらしたのも、自分の中の目撃ですよね」と自身の人生体験も振り返った。