希望の光はあるのか…。大みそかの格闘技イベント「RIZIN師走の超強者祭り」(さいたまスーパーアリーナ)で、朝倉未来(33)がRIZINフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(25=キルギス)に挑戦することが決まった。これを受けて〝バカサバイバー〟こと青木真也(42)が緊急取材に応じ、大一番を展望。未来にとって絶望的な戦いになるとしつつ〝勝利への助言〟を送った。

 未来は5日、東京・六本木で行われたカード発表会見に出席。シェイドゥラエフへの挑戦に「見ている人が心震わすような試合をしたいと思います。覚悟は決まっているので。ケンカしにいきます」と意気込む。続いて「相手にとって不足ないと思うんで、全力で1ラウンド(R)から倒しに行きます。シェイドゥラエフ相手にケンカしに来たヤツはいないと思うんで、その部分で気持ちの強さを見せたいと思います」と勝利を誓った。

笑顔で握手するシェイドゥラエフと朝倉未来
笑顔で握手するシェイドゥラエフと朝倉未来

 だが、下馬評は厳しい。15戦15勝のシェイドゥラエフは試合ごとにすごみを増しており、5月には前王者のクレベル・コイケ(ブラジル)を1R1分2秒でKO。続く9月のV1戦ではビクター・コレスニック(ロシア)を開始わずか33秒でKOした。この絶対王者との一戦に、青木も「差がありすぎて賭けにもならないくらい厳しい。そもそも賭けはダメだけど。どれくらい厳しいかって? GLEATが横浜BUNTAIで興行をやるのと同じくらいだ」と声をしゃがれさせた。

 絶望的とする理由を「ケラモフの〝上位互換〟だから」と未来が2023年7月に敗れたヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)を引き合いに出して説明。「シェイドゥラエフはケラモフより打撃が強くて、ケラモフより組み技が強い。普通に考えて朝倉さんは手も足も出ない」と忖度なしに断言した。

 では、勝機はゼロなのか。この問いに首を振ると「組み技で勝てない。打撃の威力でもかなわない。じゃあ、どうすればいいかだ」とメガネを光らせる。立ち技でシェイドゥラエフは左手を前にするオーソドックスで、未来は右手を前のサウスポーで構えるが、青木は「朝倉さんはひたすら距離を取って、左ミドルを蹴りつつ右フックを打ち続けるんだ。いわゆる〝立ち技の塩漬け〟で判定勝ちを目指すんだ」と説明する。

 会見で未来は「ケンカする」と強調したが、青木は「冷静に考えてくれ」と諭す。その上で「今年、朝倉さんが〝ケンカ〟した試合があったか? 塩漬けだっただろ。そんなもん、建前でいい。それしか勝機はないんだから」と力説した。ただし、この戦術でも苦戦は避けられないとする。王者がどう反応するかについて「ひたすらプレッシャーをかけ続けてくるだろう」と想定。これを踏まえて「朝倉さんは、いなし続けなきゃいけない。相当難しいよ。どれくらい難しいかって? 俺がRIZINに出るのと同じくらいだ」と例えるのだった。

 雄弁に語った青木は「勝利へ最大の策は、俺を臨時コーチにすることだよ。どうだ、朝倉さん、俺を…」。なんとも不毛なことを言い始めたので、今回の通話はこちらから終了した。